2018年03月04日

忘れてました。5年前の3月1日未明。
人生感ずる所ありて、断酒を真剣に覚悟。
気づいて見れば、実に丸5年の歳月が経過してました。(・ω・ノ)

短いような、長いような。
よくぞ、1滴もやらずに生き永らえたものだ。
数十年来の連続飲酒生活からは奇跡のような話。

動機はと問われれば、綺麗な言葉で言うなら、こういう事だ。
一生涯飲み続けて、いよいよ三途の河を渡る段になった時に、
おそらく、とてつもなく歩んだ人生を後悔する事になるだろう。
という天からの閃き(?)のようなものを感じたのだ。(´・ω・`)

その朝、生まれて初めて酒を断つ人生を目指そうと考えたのだ。
初めて自発的に医療機関の扉を叩いて、抗酒剤を手に入れた。
断酒会やAAはどうしても気が乗らず、代用としてのブログ断酒を思い立った。
それから、5年の月日が流れていた。

さりとて、飲酒欲求が消えたかと言えば、さにあらず。
今でも時折、心の闇には魔界の酒霊が蠢くさまも。
正直、連続飲酒発作が怖くて飲めないだけの話である。(T_T)

今、どういう場面でも、1滴とは言わないまでも、
ワンカップの1杯でも飲み干そうものなら、
即座に酒が止まらなくなる確固たる自信がある。

その様が、完璧に100%予想できるからして、
渇望を抑えられて居るに過ぎないという、
ネガティヴな断酒意識の側面が大きいかも知れない。

けれども、断酒できて本当に良かったとは思うのだ。
アルコール依存症の平均寿命は50代前半と言われている。
体が頑丈なせいか、その年代を超えて飲み続けても、
なんとか持っていたが、早晩間違いなく倒れていた筈だ。

とあれ、断酒してからの変化は大きい。

一つに、人格が丸くなったと言われるようになった。
酒の勢いでの暴言・諍いは皆無になった。
飲めば、喧嘩を売る買うという世界は無くなった。
あたりまえか。。。

二つ目は、メタボが解消し、体力が飛躍的にアップした。
童子は、酒太りする性質である。
最盛期は、もう数キロで3桁の大台に。
今や、ピークからは、25㎏以上減少した。

飲んでいた時代は、運動のウの字も億劫で動かずに、
時には痛風モドキで動くに動けずに、
階段を上がるのさえも、フーフーと唸っていた身。
今や、ひと月にマラソン換算すると5ラウンドを走行するまでに。

三つ目は、集中力が回復したことだ。
飲酒時は活字を読むという集中力も失われてくるものだ。
新聞も読めなくなっていた。部厚い書物も資料も論外である。
閃きだけで、部下に指示して仕事を乗り切ってきた。

いまや、退職しては、何事も一人でこなさないといけない。
営業もやらないといけない。見ず知らずの人に電話で売り込みも。
一人で、エクセルもパワーポイントもフォトショップも
イラストレーターもHTMLもPHPも。。。やむにやまれず。
こんなこと、会社員時代も飲酒生活では、できはしなかった。 

ただし、人間が生まれ変わったかと言えば、さにあらず。
単に、飲酒によるマイナスポイントが消えたに過ぎない。
本質的な脆さはひとつも変化はしていないのである。

そこが、死ぬまでのほんとうの修練であろう。
酒を止めたからと言って、人格者になるわけではない。
自己を深く見つめ直す修業が必要となる。

まだまだ倒れるわけにはいかない。
死ぬまで自己研鑽。己を見い出す旅は続くのだ。

今日は、やけに真摯な童子の呟きでありました。φ(.. )

↓断酒5年の御褒美にクリック頂ければ、更なる継続の力に。



にほんブログ村

にほんブログ村

ctxt0475ctxt0475 at 13:53│コメント(7)

この記事へのコメント

1. Posted by まーとん   2018年03月06日 17:45
断酒5年おめでとうございます。

酒を辞めたからと言って別人になったーけではなく修練を続け死ぬまで己を見い出す旅は続く。

私は酒を辞めて600日を超え自分でも慢心になっているところがありました。
酒を辞めたから自分が生まれ変わったかのような錯覚に陥っていました。
今一度しっかりと地面に足をつけ落ち着いて修練を積んでいかないといけない。
そう思いました。
2. Posted by 酒呑童子   2018年03月07日 16:58
まーとんさん
ありがとうございます。
えらそうに言うつもりは、
これっぽっちも無いのですが、
単に酒を止めただけでは、
マイナスがゼロになっただけのような世界ですね。
まあ、それでも飲んだくれてた生活から見れば、
大きな進歩なわけですけれど。
今、一歩二歩頑張ります。
3. Posted by 野の百合   2018年03月07日 18:40
童子様、断酒丸5年継続おめでとうございます。
いつも記事を楽しみにしています。

生きていれば、なにかと辛いことはありますが、
酒に溺れていれば、何が問題点かさえわかりません。

問題がクリアになれば、抜け出す道もわかるかもしれません。

わからないこともありますが。(笑)

これからも、楽しい記事を書いてくださいね。
期待しています。
4. Posted by でるでる   2018年03月09日 18:21
童子さま いつも楽しく拝見させていただいております 一進一退の毎日です 稼がないといけないので今の職場は死守したいと思います かなりさばけるようなりバリバリやってた頃 を思い出します 筋トレも再開しアルコールが筋トレにも如何に悪影響を及ぼすか再確認しております 妻子及び肉体改造のため断酒できればと思います 先日職場でカ末期の肝硬変の人みました ミゼラブルです このままいけば明日はわが身 でも飲みたい 癌よりはるかに重い病と思う毎日です また童子さまのブログ励みに生きたいと思います よろしくお願いします
5. Posted by 酒呑童子   2018年03月10日 11:03
野の百合さん
こんにちは。
コメントありがとうございます。
”辛いこと”があっても、耐え忍ぶだけでは何も解決はしない、
という事が、この歳になって、ようやく解って来ました。
打開してゆく力と勇気を、身に付けて行く事なんですね。
そうでなければ、希望は永久に現実化しないという事。
ちょっと、エラそうな事、言いましたかね。(笑)
6. Posted by 酒呑童子   2018年03月10日 13:16
でるでるさん
こんにちは。お元気ですか。

>バリバリやってた頃 を思い出します
でるでるさんは、多分まだ大丈夫。
脳神経の損傷は、十分再生が効く状態だと思います。
私が、最盛期(アル中の)に、CTで脳スキャンした時に、
アルコール性脳萎縮率95%(これは結構酷いらしい)でしたが、
それでも何とか両生類みたいに再生してきてますからね。(笑)

それと、肝臓も、ある線を超えると再生しない。
私も、脂肪肝で、ガンマなんたらが1000を超えて、
肝硬変という寸前に、三途の河から引き返しました。
いまや全て正常値に戻りました。

”癌より重い病”の認識を忘れず励みましょう。

7. Posted by まーとん   2018年03月10日 22:30
マイナスがゼロになっただけ
確かに
家族に社会に貢献してゼロになっただげ少しでもプラスに変えれるよう
がんばりたいと思います。

コメントする

名前
 
  絵文字