2016年08月09日
先日、ネットのニュースを見ていると、こんな記事が目に飛び込んで来ました。
『飲酒運転止めようとした妻ひいた疑い 大垣、38歳夫逮捕』
『岐阜県で、夫の飲酒運転をやめさせるために、2歳の息子を抱いた妻が夫の車の前に横たわりました。
夫はそのまま車を発進し、殺人未遂の疑いで逮捕されました。
現行犯逮捕されたのは、岐阜県大垣市の建設設備業××容疑者(38)です。
警察によりますと、××容疑者は1日午後11時40分ごろ、
2歳の次男を抱いて車の前に横たわり、飲酒運転を止めようとした妻(41)を自宅の前でひきました。
車は妻に乗り上げ、妻は腰を打撲する軽いけがをしました。
2歳の次男にけがはありませんでした。
××容疑者は「覚えていない」と話し、容疑を否認しています。
逮捕時の呼気検査でアルコールが検出され、酒気帯びの状態だったとみられる。』
・・・・・・・・
この男は、妻子よりも飲酒運転を優先したのであろうか。
否、運転して更に酒を飲みに行こうとしていたに違いない。
妻子の命よりも酒を優先したのであろうか。
しかし、かく言う童子も、全くもって人の事をとやかく言える身の上ではない。
飲酒運転については、過去のブログ記事で、何度か書いたように、2度の人身事故を起こしてしまった。
(参照:『飲酒運転事故』『飲酒運転事故(2)』)
もう少し酷い状況下であれば、もしくは現在の法制度ならば、
おそらくは、交通刑務所送りになっていたかも知れない。
アルコール依存者は、その症状の重度の状況下では、
飲酒運転を回避するには非常に難しいものがあります。
『飲んだら乗るな。乗るなら飲むな。』
という標語が、以前は、飲酒運転防止のキャンペーン標語になっていた。
しかし、健常者ならともかく、依存症者には、この標語は意味をなさない。
飲めば、童子の如き小心者であろうが気が大きくなってしまう。(・∀・)
自分が酔っている事自体の意識が薄れる。
社会的通念(もともとないけれどφ(.. ))も乏しくなる。
飲んだから乗るまい、というような倫理感が、
酔っぱらった脳味噌の中では、とうてい働くはずはないのである。
また、乗るなら飲むな という文言も更に意味をなさない。
飲むなと言われて飲まずに居られるものならば、
そもそも、アルコール依存症ではないのである。(´・ω・`)
従って、この標語が依存症者には、意味をなしてはいない事を、
公安関係者は理解しなければいけない。
であれば、どういう標語なら、依存症者の飲酒運転は避けられるのか。
その答えはないのである。
標語如きの生易しい程度のものでは効く術もないのだ。
これは、過去飲酒運転を行ってきた童子にして思い起こして見れば、
まずは、多少の酒なら大丈夫という感覚があった。
その多少が、最初はビール一杯程度の量ならば、上手くゆく。
段々と量が増えてゆくが、酒にも強くなってきていて、
自分は、大概大丈夫だという錯覚に囚われて来る。
おそらく、片足で目をつむって見れば、一目瞭然だろうが
シートに座ってハンドルを握るだけの姿勢では、
そうそう酔っぱらっている感覚は生じて来ないのである。
実際は、運動を司る神経系は麻痺しているにも関わらず、
自分は、そんなに酔ってない、十分素面以上に注意しているのだという、
誤った脳神経の信号を誤解して、突っ走ってしまうのである。
今、当時のシーンを振り返って見ても、背筋に冷や汗が出る思いである。
もしあの時、住宅街の狭い路地を突っ走っていた目前に、子供でも飛び出していたなら、
もしあの時、路面電車の軌道内を突っ走っていた目前に、路上を横断する人が居たなら。
何かが飛び出せば、確実に避けられない状況下で、
酔いの勢いで疾走していたシーンを思い出して、冷や汗が出て来るのだ。
以前の記事にも書いているが、ハインリッヒの法則というのがある。
この法則は、労働災害における経験則の1つであり、
『1つの重大事故の背景には、29の軽微な事故があり、
その背景には300の異常が存在する』という法則です。
教習所や、公安の免停者対象の勉強会などで聞かされる奴である。
『300回のヒヤリとする場面に出くわすと、
その30回は事故となって、そのうちの1回は大事故となる。』
という、あれである。
ただし、これは一般人のケースの確率論であって、
アルコール依存症者においては、ハインリッヒの法則は有効ではない。
童子の過去の経験則に基づいて言えば、
『飲酒運転自体が、そもそもヒヤリの状態なので、
300回どころか、30回のヒヤリを待たずとも、必ずや事故を引き起こし、
警察や消防の御厄介になり、ジ・エンドを迎える。』
これを、『酒呑童子のアルコウィッヒの法則』といいます。(つまらんφ(.. ))
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この記事へのコメント
こんばんわ。
断酒4週間との事。何よりです。
飲酒欲求を何とか抑える事ですね。
空腹、喉の渇き、大敵です。
後、1ヵ月、そして、もう1ヵ月、
何とか3ヵ月頑張ってみてください。
そうすれば、少しは軌道に載ったと、
感じると思います。
輝く未来に向かっての試練の時です。