2016年07月03日
前回のブログ記事に、いつもコメント頂いている
でるでるさんの奥様の”るでるでさん”から質問を頂きました。
童子は、いつものようにコメントで返そうとしましたが、
思うところがあり、しかも長くなりそうなので、
ブログ記事にて注釈することに致しました。
また、童子の断酒も、いつの間にか、三年半近くなろうとしています。
ちょっと、このあたりで、振り返って見ようかとも思います。
るでるでさん、
誠に勝手ながら、コメントを借用させていただきます。
『はじめまして。でるでるの妻、るでるでです。
夫に勧められて読ませて頂いております。
夫はこのブログに大変助けられております。
感謝申し上げます。
「アル中患者の気持ちは童子様しかわかってもらえない」
と夫に言われますので、勉強?を兼ねまして。
夫は今、何とかお酒を止めたいけど数日?数週我慢で
飲む→後悔→自虐的になる→死にたくなる…
の繰り返しです。
童子さんはこのような時期を経て、断酒が継続しているのでしょうか?
以前のブログに既出でしたら申し訳ありません。
止めたいという気持ちがあるだけ断酒に近い、
と童子さんはおっしゃいますが
近くで見ていてとても辛そうで、
こんなに止めたい気持ちがあるなら
苦しまずに止められたらいいのに、
と思うのです。
これがこの病気の怖さなのでしょうか…』
という内容であります。
さて、童子の此の頃の酒に対する近況であります。
先週、仕事関係の宴会がありました。
断酒当初は、飲み会の出席は極力避けてきたものです。
何とか断りの理由を見つけては欠席することに徹していました。
どうしても仕事上避けられないものや、仁義上断れないものは、
仕方なく出席していましたが、なんとか飲酒欲求を誤魔化そうと、
ノンアルコールビールをひたすら呷る戦術を駆使したものです。
しかし、もう最近は、宴会だろうが飲み会だろうが、なんともありません。
ノンアルすら必要がなくなりました。ソフトドリンクで十分です。
アルコールのテイストを全く必要としなくなりました。(・∀・)つ
なので、飲み会に出ても飲酒に無関心となっているのです。
そういう事の積み重なりで、もう誰も酒を薦めません。
飲めない、飲まない事が周りにも自然に了解されているのです。
かといって、飲酒欲求が皆無になったかといえば、
実は、そうではないのです。φ(.. )
時折、疲れた時や、イラついた時や、何か生活や気分に
変化があった時、昔のように、一杯呷ったらという
一抹の渇きを、ふと思い出す事もあります。(´・ω・`)
ただ、その渇きの本質は、解放よりも自己破滅への欲求です。
ビールやワインの類の癒しの感覚ではありません。
すこぶるアルコール濃度の高い物への欲求であります。
喉を焼けつくし、はらわたに浸み入って、
脳細胞を徹底的に麻痺させる欲求なのですね。('д` ;)
こういう欲求が未だに、脳髄の奥深くに刻み込まれているようです。
ただ、今の所、この誘惑には屈する事はないほど、
体や脳細胞から、数十年来の酒精毒は抜け落ちました。
というよりも、一杯の酒の怖さを、断酒する事により、
より深く学習していったという方が正確かもしれません。
3年以上かけて、数々の酒の失敗を思い起こしつつ、
この拙いブログに刻み付けてきた事こそ、学習であったと思います。
懺悔の記録であります。
このブログを書くことなくして、童子が断酒できることはなかったと。
今でも一杯の酒で、いとも簡単に連続飲酒発作に陥る
という100%の自信を持っているから、その恐怖心が、
ふと蘇る悪魔の欲求を退治してくれているようなものです。
自らの脳裏に、それほどの恐怖心を植え付けたのです。
先に、童子の振り返りの記事となってしまいましたが、
るでるでさん。
酒呑童子は、断酒コンサルタントではないので、
医学的に正しい事を申し上げられるかどうかは、
甚だ心もとないのでありますが、
臨床的には、自ら数十年のキャリア。
そこらの者には負けません。(自慢にはならんな!(●´ω`●))
ただ、アルコール依存症者が全て同じ症状ではなく、
同じ療法で寛解するのかというとそうではないでしょう。
しかし、この病、打つ手はそうは多くはないのです。
童子との違いは、断酒→飲酒→後悔くらいまでは近いのですが、
童子は、それで自虐的、死にたくなるのプロセスに進む前に更に飲酒する事で、
ネガティブな発想を隠蔽して更に飲み倒すという事を繰り返しておりました。
この系統のアルチュウの方が、一般的には多い様に思います。
なので、御主人はまだ真面目な範疇の依存のように思えます。
童子が、アルチュウ真っ最中のさなかでも、
断酒のブログなどには、見向きもしなかったでしょう。
辞める気がある。という事は、治る見込みがあるのです。
おそらくは、薬物中毒よりは、自力で治せる可能性は、
桁違いに高いように思います。
酒呑童子は、辞める気になって、今回の断酒に辿り着くまでには、
かれこれ数年の歳月が必要でした。
何度も何度も失敗があるのは、この病、仕方がありません。
失敗は決して本人の意志の弱さではありません。
そうは言え、最後は、自己の意識が唯一の薬であると思います。
それは、一種の悟りのような気付きかも知れませんが、それが無ければ、
最期は、おそらく50代には、死ぬか生きるか(=断酒)となります。
家族の支援があるとは、でるでるさん、幸せなんですよ。
なんとしても乗り切って、新しい自分を見つけるしかないのです。
残念ながら、それ以上のコンサルは不可能なのです。φ(.. )
今夜は、いたって真面目な童子でありました。(・◇・)ゞ
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この記事へのコメント
童子さんは酒の怖さを思い知り(”底”を見て)、
それらを振り返って脳に刻み込んで断酒に成功されており、
このブログが断酒会と大変類似していることを再確認させて頂きました。
家族の支援があるとは、幸せなんですよ。
とおっしゃっていただき、とても嬉しいです。
夫は自分のことなど捨ててくれれば、と何度も言いますが、その度に大変な苦痛を感じております。
かといって夫が、私と子供たちもを捨てる勇気や行動力はありません。
夫は真面目なだけに苦しむ機会も多いでしょうが
早く寛解を目指せる可能性も秘めていると思います。
少しでも心が軽くなればと思い
またブログを読ませて頂きます。
このブログの話題もあり、
おかげさまで多少夫婦の会話が増えた気がします。
今後もどうぞよろしくお願い申し上げます。
でるでるさんご夫婦のご様子を拝見して
胸が熱くなりました。 どうぞ、でるでるさんが良き方向に進みますように。
お墓参りもして下さいね。でるでるさんの
ご先祖さまも心配されていると想います。
すごろくのように、
何度も何度も、ふりだしに戻っても、
いつかはゴールが見える日が来ると、
そう信じてトライを諦めないことです。
良き家族に、いつかは御恩返しですね。
こんばんは。
確かに、断酒会にも、AAにも、行く気がしなくなって、
ネットの自助会と題して、断酒ブログを始めました。
私の断酒の最大の武器となっただけでなく、
少しでも、人様のお役に立てて幸いです。
早く寛解されたいものですね。
しかし、それまでに幾度もの失敗があることを、
許容する覚悟と余裕を持つことです。
こんばんわ。
でるでるさん御家族の良き未来に、
祈りましょう。
ご協力おりがとうございます。
今回、でるでるさんの「飲む→後悔→自虐的になる→死にたくなる→少し断酒→飲む」のサイクルは私と全く同じです。根性無しでしたので、自殺未遂は起こしていませんが、連続飲酒中は「本気で死にたい」「酔い潰れた後、目覚めるな」と思いながら飲んでました。
長くは書けませんが、そんな私でも酒から卒業できました。るでるで(奥様)さん、旦那さんはきっと卒酒できますよ。 もう少し、見守ってください。
一つだけ。私の嫁は私が連続飲酒になると、私が動けなくなり酒も水も飲めなくなるまで、ずっと手も口も出しませんでした。 最後の連続の後、救急車で総合病院に運ばれ入院中の私に、「今、あなたが死んでも2人の子供は大学までだせる。それだけの蓄えはあなたが頑張って遺してくれてる。でも、子供たちが父親を本当に必要とするのは、社会に出て困難にぶち当たった時なんじゃないの」そんな事を言われました。
こんにちは。
良きコメントありがとうございます。
出来た奥様だと思います。
”酒から卒業”・・・確かに、そのとおりです。