2015年11月04日
フィットネスクラブ・・・
およそ、アル症時代の童子には似つかわしくないタイトルでありました。
おそらく、現在アルコール依存症真っ只中の御仁でも、
フィットネスクラブに通っている方は、そうそうは、いらっしゃらないであろう。
童子も、断酒するまでのアルコール依存症真っ盛りの状況下では、
スポーツや運動に勤しむなんて、思いもよらない事でありました。
体を動かす事自体が億劫で、一人、部屋に閉じこもり朝酒。昼酒。
ようやく日が沈む頃合いを見計らって、タクシーで繁華街に乗り付け、
未明まで飲み倒す日々。どうやって運動などする気が起こり得ようか。
なので、フィットネスクラブなど、別世界の中のまた別世界の話。
時折、会社からの帰宅途上、通勤電車から通り過ぎる駅舎近くの
ガラス張りのフィットネスクラブで汗する人々の様子を垣間見ては、
「何が楽しくて、わざわざ仕事帰りに。行く野郎の気が知れないなあ。」
と、電車の扉に持たれながらチューハイを啜っていたものである。
などと嘯いていた童子が、一昨日、なんとそのフィットネスクラブに
生まれて此の方、初めて参上したのである。(・∀・)
勿論、正式に入会したのではない。
実は、住居の町内会の恒例の夏祭りでは、抽選会が毎年イベントになっており、
近隣の商店やレストランや商業施設から景品を募って、
夏祭り参加者に抽選方式で施される催しとなっているのである。
町内の自治会の住民の各戸には、前もって抽選券が配られるのである。
夏祭り当日は昼間から様々なイベントが行われ、最後のメインイベントが抽選会。
抽選会に先立って、夏祭り事務局から、御礼の言葉とともに、
協讃いただいた商店名や企業名と、景品内容が紹介される。
□□スーパー様からは、商品券3000円分、5名様
◎◎ホテル様から、レストランの御招待券2名3組様。
××ラーメン様からは、お食事券1000円分、5名様。
△△酒店様からは、ビール1ダースが3名様。(3年前だったら、涎物だったろうが、
今は、もし当たったら、どう始末しようとか不安になるのであった。Σ(´д`;))
いよいよ抽選が始まり、当選番号が次々に読み上げられるが、
参加者千名を超える中で、当たりは、せいぜい二三十点。
まあ、宝くじ程でもないにせよ、そうそうは当たらない。
やっぱ、当たらないよなあ、もう終わりなのかなあ、
と帰りかけたとき、「最期の番号は78・・」とのアナウンス。
思わぬ当選に狂喜して事務局のテントに駆けつけてみれば、
なんと景品は、童子が以前見下していたフットネスクラブの回数券2枚。
しょうもな~。ラーメン券の方がよっぽ良かったのになあ。。。
こんなのもらっても、どうしようもねえ。つまらん。
とがっかりして、肩を落として帰宅したのであった。(´・ω・`)
その後、すっかり忘れてしまっていたのであるが、
先日、数か月ゴミにまみれていた机の片付けと掃除をしていて、
ふと、その当選した回数券を見つけたのである。
ゴミ箱にホカそうかと思いましたが、見ると有効期限は今月の7日まで。
う~~ん。そういえば、痛風まがいの発症もあって、めっきり寒くもなり、
ジョギングもさぼってるしなあ。運動不足で、なまってるしなあ。
ランニングでもやってみようか。
しかし、何せ要領もわからない、初めてのフィットネスクラブです。
ウエアはどうすれば良いのだろう。まあ、ジョギングの出で立ちでいいだろう。
シューズは。そういえば、履いてないアディダスがあったな。
あとは、タオル位のものか。。。
まあ、行ってみるか!
と、意を決して先日の日曜日の夕刻、クラブに向かったのでした。
クラブの入った高層ビルの受付には、若い女性が2名。
童子は緊張した面持ちを隠して、回数券を無言で差し出します。
受付嬢から、「住所氏名電話番号を書いて下さい。」と
受付用紙と何かのプラスティックのカードを説明もなく渡される。
厚み2mmくらいの名刺大のカードには、何かの番号が書いてある。
何にも説明がないので、不審な顔でカードを見つめていると、
「ロッカーのキーになります。」という。
「階段を降りると、更衣室となっているので。。。」
「ああっ。そうですか。」
番号の表示されたロッカーには、普通の鍵が既に付いているではないか。おかしいな。
着替えをして、衣類をロッカーに入れて、キーを抜こうとしても抜けない。
おかしい。何度やっても抜けない。(; ̄Д ̄)
さては、一見変哲もないプラスチックカードに何か秘密があるのか。
しかし、どうみても前面の扉にカード挿入口など見当たらない。
悪戦苦闘してたら、隣のあんちゃんが気の毒そうな様子で教えてくれた。
扉の裏にカード差し込み口があった。まぎらわしい仕組みじゃのう。
ようやくロッカーの扉を閉じると、奥に広間が続いているのに気づいて覗いて見る。
ややっ。更衣室に続いた大空間には、室内プール、大浴場、サウナ室、
個室のシャワールームなんかが、ずらりと揃ってあるではないか。
う~。突如、『テルマエ・ロマエ』の阿部寛に扮してしまった童子なのであります。φ(.. )
(続きます)
↓クリックいただければ、続稿の励みとなります。
にほんブログ村
にほんブログ村
トラックバックURL
この記事へのコメント
テルマエ・ロマエ
コミックでファンになりました。
生真面目で不器用な仕事人間の主人公が、私のタイプかも
奥さんとうまくいかなくて、やけ酒とか飲んでいましたね。
ここの皆さんとともに
続編を楽しみに、お待ちしとりますえ〜
お久し振りです。
テルマエ・ロマエのコミックが映画化されたのですね。
知りませんでした。
映画は、コメディタッチなのは良いとして、
もう少し科学空想小説っぽいアレンジにして欲しかったと、
SFファンの私は思うのでありましたが。。。