2015年10月12日
前回の記事を書いているうちに、人事(ひとごと)ならぬ童子自身の
暫く封印していた(?)大酒遍歴を久し振りに思い起こしてしまう事になった。
最終的には、酒で身上を潰した結果と相成ったのでありますが、
酒の効用で、うまくいったケースも無かったわけではない。
標題のとおり、良い酒になるか悪い酒になるかは、経験上、
その時の深層心理の状態に起因する事が大であるようだ。
思い返して見るに、友人や対等な立場の人間や仕事上の部下と、
飲んでいた酒席においては、”概ね”良好な酒であったように思う。
気心知れている仲間ならば、打ち解けて、冗談や愉快な会話で盛り上がり、
親密さを更に醸し出してゆくといった、世間一般の酒の効用を高めていた。
後日思い出しても、楽しかったなあという記憶が残っている良い酒である。
取引先のお偉いさんとの飲み会であっても、お客様であっても、
お互の支配関係がない場合には、これも”概ね”問題はないのだが、
酒の勢いで、かなり辛辣な発言をする事も多々あった。
いやあ言い過ぎたかなと、次回会った際に謝りの言葉を伝えれば、
「酒呑童子さんは、なかなか社内では言ってもらえない事を真摯に述べてくれる。」
と却って頼りにされたりもした。
ただし、度量のない御仁に対しては、そうでもないケースもありはしたが、
”概ね”、酒が社交と信頼感を高めてくれる働きをしてくれていた。
逆に悪い酒になるケースの大概は、仕事上の上司連中。
もしくは、生意気で常々面白くないと思っている輩達。
不思議と、そういう座では、酩酊する程の量を飲んでいた。
そして、ほとんど何を言ったか、何をやったかは覚えていない。
目覚めると、彼らに喰ってかかっていた記憶が微かに残っており、
大体、次の朝、出勤すると同僚や部下が、はらはらした顔で、
「大丈夫でしたか。」などと聞いてくる。
「あっ。これは。昨夜、何かやらかしてしまったな。」('A`|||)
と思い起こしながら、気になって、恐る恐る昨夜の戦況を聞きだすと、
上司に対して、とんでもない無礼千万を働いていたという状況が
明らかになって仰天するのが常であった。
その時に、映画なんかで記憶喪失者が一瞬にして記憶を取り戻すが如く、
昨夜のあり様が、パノラマのような映像になって突然脳裏に蘇ってくるのである。
「ありゃあ~。しまったー。」(; ̄Д ̄)
そして、気弱そうな面持ちで、「昨夜は、飲みすぎまして・・・・」
などと、被害者の上司に頭を下げに行くはめになるのである。
大目に見てもらえる懐の深い上司であればよいのだが、
そうそう世の中は甘くない。
人事(部)ざたまで行ったケースも何回か。。。φ(.. )
仕事・友人関係でなく、たまたま酒の場に居合わせた全く赤の他人であっても、
その時の気分次第で、吉と出るか凶と出るか、
過去のブログ記事『続・春先の憂鬱その後』などにも、記しているが、
確率的に云えばフィフティ・フィフティだったような。
どちらにせよ、その時に鬱積した思いがあるならば、
大概は凶と出て、酒の力で爆発してしまう気質を持っている。
力水とは、よくいったものである。
その水の力は、使い方次第で、薬にもなり毒にもなる。
幸せ感をより一層高めることも、怒りを沸々とさせて暴発させる事も。
童子の場合は、両極端に異常に激しく振れて働く作用を持つのでありました。
酒を飲んでも、酒に飲まれず、穏やかさを保てる人はいいですが、
ま、そういう人は、そもそも依存症にはならないかも知れないが、
酒乱という所までは行かずとも、凶と出るような
素質を持った人は、やはり飲むべきではないのですね。
今の童子には、幸か不幸か、良い酒も悪い酒もありません。。。(´・ω・`)グスン
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