2015年05月11日

前回までの回顧録のストーリーは、既に夏が近づく季節となり、
更に15年前から次年に流れ過ぎようとしておりました。
ですので、タイトルを「-その後」に改め、再び回想してゆく事にします。
ただ、童子にとって、「春先」は鬼門であったため残しておきました。φ(.. )

まっ、そんなことはどうでもよいのですが、
さて、目出たく転職に成功した童子でありましたが、
いよいよ、新しい会社への出社日の前週末のことです。

有志での密やかな送別会が、会社近くの居酒屋で催されたのです。
尤も、形式上は自己都合の円満退職ではありましたが、
決して会社から童子は祝福される退社ではなかったので、
集まった面子は僅か5名。本当に気心知れた飲み助のみ。(・◇・)ゞ

退院後、退社時には、こっそりと隠れ飲みしていたのですが、
家族には、送別会だから、仕方無く出席はするが、
酒は口にしないという約束の上でした。
(多分、今思えば、隠れ飲みはバレていたに違いありません。)

アルコール依存症者に、そういった約束の意味がない事は、
家族は十二分に解っていたかも知れません。
もしかして今回は、と淡い期待を抱いていたのかも知れません。

しかし、案の上、童子は久しぶりの仲間との飲み会であり、
やっと前の会社に区切りがつき、気分的に楽になったことで、
金曜日の夜の送別会で溢れんばかりに飲んでしまったのです。(≡ω≡.)

ちゃんこ鍋でつみれが旨く、日本酒が進んだ事を覚えています。
そうなると、もう水を得た魚の如く、狂水を目一杯浴びて、
あっという間に、入院前の状態に復活してしまうのでした。

午前様の状態で自宅に帰り着き、
家族が童子の部屋には近づいて来ない事を良いことに、
土曜日も飲み続けて、日曜日にも朝から飲んでいました。

実は、もう入院する大分前から、寝室は別居状態だったのです。φ(.. )
過飲する度に、誰も居ない空中を睨み、
訳のわからない雑言を延々と吐き散らすため、
寝室から追い出されて、四畳半の小部屋で”羽を延ばしていた”のです。

何か肴を捜しに、台所に下りてゆくと、
前妻が食卓にぽつりと座っておりました。

「やっぱり、お酒をやめられないの?」
「いや、祝い酒。祝い酒。今週限りや。(*゚▽゚*)」
「・・・・・」

ちらりと、童子の顔を一瞥するなり、
突然、「うっ。うっ。うっ。」と嗚咽を挙げながら、
卓上を掴んでいた両腕と体が、ぶるぶると震えだしたのです。Σ(゚д゚;)

そして、戸棚から白い紙袋を取り出し、錠剤を呷り、
童子に紙袋を投げつけました。
驚いて、紙袋内の処方内容を見れば、精神安定剤と睡眠薬。
薬袋に表示されているのは、○○神経科クリニック。

迂闊にも、その時、初めて知ったのですが、
妻は童子のアル中ぶりに耐えきれなくなっていたのか、
鬱を患って、秘かに精神医にかかっていたのでした。(TДT)

当時の童子は、アルコール依存症は家族をも巻き込んでしまう
怖ろしい病気であるという認識は、微塵もなかったのです。
家族に甘えていたのである。
今思えば、甘えなどというよりは夢現(うつつ)であったのだろうなあ。。。

童子は、なんとなく言葉に詰まり、
自室にもどるやいなや、何事かも忘れたように、
反省するどころか再び飲み続けるのでありました。(≡ω≡.)

他人の心を思いやるような余裕(?)もなく、
ただただ我が身の酒が第一優先という世界観に化していたのです。
なんという悲惨さ。なんという情けなさ。
今考えれば、常人の成す生き様ではなかった。(; ̄Д ̄)

それでも、流石に初日から二日酔いで休む訳にもいかず、
月曜日は朝早く目を覚まし、朝風呂を浴びて、
朦朧とする頭で、転職した会社に初出勤するのでありました。(´・ω・`)

(続く)

追記)記していて、今頃になって深い自責の念が湧きあがって来ます。
   ただし、五月晴れというのに、気分が滅入って来たので、
   回顧録を連続するかどうかは再考いたします。
   AAで云う所の悪業の棚卸をしている雰囲気ですね。

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この記事へのコメント

1. Posted by 豆大福   2015年05月12日 00:35
今晩はです。

私が以前お世話した人(アルコール依存症)の奥さんで、焼身自殺した人がいてます。

最初お会いした時(奥さん)無表情で、
「貴方の亭主が他人に迷惑掛けてんのに、平気なんか!」
と思っておりました。

今にして思えば日常そうでもしなければ、生活出来なかったのだと思います。

今思い出すと、恐ろしい話であります。
2. Posted by めたぼ侍   2015年05月12日 15:21
この世にお酒がなかったら、どれだけ違っていたことでしょうね。興味深く読ませてもらってます。
私も離婚経験者ですが、専業主婦の方って全世界が家庭である場合が多いので相方の状態がものすごく影響与えますよね。私の配偶者の場合、元々鬱だったのがいろんなこと(急な妊娠や結婚、身内の不幸)と私の不調でひどいぶり返し方でした。手に負えなくなりましたね。
また読みにきます。
3. Posted by さくらパンダ   2015年05月12日 15:24
はじめまして、初コメです。

15年前というのは西暦2000年ちょうどでしょうか。
時代が煮詰まっていた頃だと思います。

表向きはミレニアム、もっとみんなハッピー!ハッピー!
をあおられてましたが、精神的に追い詰められた人も急増していたのではないでしょうか。
年功序が崩壊し、実は日本のシステムに合わなかった「成果主義」という言葉が独り歩きし、職場で鬱になる人もよく見かけたような。



さらに、時代は煮詰っています。

そんな中で、お酒をやめられて安息の中で過ごされているということで良かった。


4. Posted by haru.   2015年05月12日 18:46
こんにちは(^ー^)お久しぶりです。

只今、病み中です(T^T)春は、身も心も弱っています(~。~;)

でも童子さんのところは、よく伺わせてもらってますよ!

これから、梅雨ですね…今夜は大型台風だとか(>_<)

気圧の急激な変化は、本当に堪えます(x_x)

また遊びに来ます!

童子さんもお身体ご自愛下さいね(o^^o)
5. Posted by 酒呑童子   2015年05月12日 21:16
豆大福さん
お元気ですか。

本人よりも、家族が大変な病気です。
女房も大酒飲みだったら、
どんなに愉快だったろう、なんて、
当時は不謹慎な思いすら描いていましたから。
全く、アホな男だったと、反省したのは、
本気で断酒してからです。
覆水盆に返らず。です。
6. Posted by 酒呑童子   2015年05月12日 21:31
めたぼ侍さん
こんばんわ。
酒は 諸刃の剣。
役立った事もありましたが、
次第に裏の刃となってしまいました。
私は離婚してから、更に酷くなりました。
誰に気兼ねをしなくても、浴びるほど飲めるんですものね。
完璧に酒に支配された数十年でした。
残された時間で、やり直しの人生を遂げるのみです。
7. Posted by 酒呑童子   2015年05月12日 21:45
さくらパンダさん
初めまして。
そうです。2000年です。
私の場合、根が単純ですから、
ストレスや憂鬱感は感じはすれど、
鬱にはならない分、アル中になってしまったみたいな。
アルコールが一種の精神安定剤、気力増進剤、
であったのですが、副作用の方がきつ過ぎました。
そして、今は、アルコールが抜けきってから、
精神安定、気力増進の効能も出てまいりました。
もう一ふんばりですね。
8. Posted by 酒呑童子   2015年05月12日 21:56
haru.さん
お久しぶり。
お元気ですか。ではないようですね。
なかなかお役に立てませんが、
回復されるよう願っております。
五月晴れも一瞬で、じとじと梅雨を乗り切れば夏です。
私は結構天気で気分が左右されるので、
真夏が一番元気です。
常夏の島なんかに移住したいような。
でも、したらしたらで、ボケてしまいそうな。。。

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