2015年04月18日

短期間の入院では効果は無いという医師の説得も振り切って、
強引に退院の手続きを進めて行き、いよいよ迎えた退院日。
童子の門出を祝うような、清々しい五月晴れでした。
(というよりは、極道の出所といった方が正解か。。。)

病院での荷物をまとめ、入院中に懇意になった方々に挨拶回りです。
「もう、戻ってくるんじゃないよ。」と、
隔離室で仲良くなった御二人も励ましてくれました。

看護師さんにも、不機嫌な医師にも御礼の言葉を残して、
ようやく病院の正門を、おごそかに(・◇・)くぐり抜けました。

AAや断酒会の参加時には、別の関係者用通用門を利用していたので、
久し振りに、二ヶ月近く前に入院した時の正門と対峙するのは、
流石に感慨深いものが、若干センチな童子の心を過ります。φ(.. )

振り返り青空を仰ぐと、二階の隔離室の鉄格子が眼に入って来ました。
中途半端な退院になってしまったけれど、いい経験になったのかな。
二度とお世話にならないように頑張ろう(。・ω・)ノ゙
という真摯な気持ちが心の底から湧き上がります。

最寄の地下鉄駅まで、20分位の道程を、
ゆっくりとシャバの空気を吸い込んで歩きます。
そして、地下鉄に乗りましたが、自宅へは直行せずに、
地下鉄の途中駅の御池で下車したのです。

実は入院中に色々と今後の身の振り方を考えていました。
未だ頸にはなってはいないので、一旦会社には戻るけれど、
もう在籍するには気分が重すぎるのでありました。
会社も暖かく迎える筈がないのは当たり前の話です。

すぐに転職活動に入ろうと思い、病院の電話帳で調べた、
とある京都の地場の人材紹介コンサル会社に
病院の隙を見ては、隠れて携帯で連絡を入れておりました。
(病院内では、携帯電話の使用は厳禁でありました。)

AA・断酒会への体験参加の合間に文書も投函しておりました。
一旦、烏丸御池近くの人材会社に伺う手筈を整えていたのです。

その会社は、かなり古びた、やけにちっぽけなビルの最上階というより、
最上階と屋上の間に不格好に作られた中二階のような
えらくまともでない造りの部屋だった事を覚えています。

ヘッドハンティングなどを標榜にしていましたが、経営状態が悪そうで、
会社の代表からは、あまり明確な回答は得られませんでした。
「おじゃましました。」と、童子が席を立ち、入口から出て扉が閉まる瞬間、
「つぶしが効かない・・・かな」との呟きが微かに聞き取れました。

畜生!と腹の中で呟いて、エレベータにも乗らず、
最上階から階段を走るように降りて、ビルの表に飛び出しました。(゚皿゚メ)

と、その時、入院中、不思議と一度も襲って来なかった飲酒欲求が
突如として襲いかかってきたのです。(((( ;゚д゚)))

今まで地下に深く隠れていた巨大な怪物が、
地中から裂けたアスファルトを持ち上げてメラメラと、
あのアメリカのSF映画さながらの状態で現われたのでした。

その飲酒欲求に憑りつかれた童子は、たちまちゾンビ状態と化し
酒を売っている場所を求めて、ひたすら街々を彷徨うのでした。
三条あたりの河原町か、寺町か錦市場かは忘れてしまいましたが、
買ったのが、トリスのポケット瓶であったのは、今でも覚えています。

恐る恐る瓶の口を舐めるように2、3ml程度喉元に注ぎます。
ああ!ああ!酒の味だ!また、3ml。ウィ~!また、3mlと。
じわじわと胃の腑あたりが、快く熱くなってまいります。

忘れていた快感を呼び起こせば、退院後僅か、ものの一時間余りで、
入院前の精神構造に完全復活を遂げてしまったのであります。

(優しくない名無しさんが、コメントで予測された
 とおりの結果となってしまったのでした。(´・ω・`))

(まだ、続くのであります。)

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ctxt0475ctxt0475 at 21:50│コメント(2)トラックバック(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by 昼の月   2015年04月22日 09:00
童子さん、おはようございます。
長編の連載、楽しみに読ませてもらっています。

京都編なので、地理感のある私には、
まるで、ストリートビューの
お人形さんがちょこまか動き回っているように
お姿がありありと目に浮かびます(笑)。

はて、また、そこからどうやって
シャバに戻ってくることができたのか、
興味はつきません。

あっ、一つわかったこと。
童子さんって、本当にワーカーホリックなんですね。
2. Posted by 酒呑童子   2015年04月25日 19:42
昼の月さん
こんばんは。
ワーカーホリックというか、ワークホリックというか、
確かに当たっておりますね。
寝ても覚めても仕事の事しか頭にない生活。
孤独を癒してくれる友人が、アルコールだったのですね。
家族など眼中にない(とまでは言わないが)
実態は、それに近かったのかも知れませんね。
今でも、その気はあります。死ぬまでかな。。。

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