2014年12月02日

今年も、あっという間に師走になってしまいましたね。
童子は、歳も考えずにアホガキのように薄着でいたのが祟ったのか、
熱が出て土日月と早めに床に入り休んでおりました。

さて、前回の記事でコメントがあり回答しようとしましたが、
ふと、昔日の光景を思い出し、少々長くなりそうなので、
ブログ記事にいたしました。(ホントはネタ切れ(・◇・)ゞ)

質問の趣旨の一つは、アルコール依存症なのかどうか、
という事かも知れませんが、それは童子にはわかりません。
何せ、童子自身がアルコール依存と認識できたのも、
数十年間浴びるように飲んで問題を巻き起こして来たにもかかわらず、
ごくごく最近の事なんですから。


酒呑童子が最初に医師から依存症と診断されたのが、
コメント頂いた方と同じ30半ば位の仕事に脂の乗り切った最盛期。

結婚して以降、大酒を飲む習慣は変化することはなく、
一層、磨き(?)がかかって行きました。 (((\(@v@)/)))
自分では、確かに飲んだくれてはいましたので、
流石に、単なる大酒のみであるとは認めていたものの、
よもやアル中であるという認識はさらさらありませんでした。

身内から指摘されて、アルコール依存症の書物などを読んでも、
幻覚など見るわけでもなく、”アル中”のイメージには、
ほど遠いものだと信じておりました。ヽ(lll´∀`lll)ノ

今思えば、他人から見れば次第次第に悪化して行ったのでしょうが、
本人には、そういった自覚は全くありませんでした。
否認とかではなく、気づかない、そんな病なんですね。

当時、そんな夫の酒から来るとんでもない常軌を逸した言動に、
前妻は、結婚数年もすると、いよいよ耐えかねていたのでしょう。

夫に意見しても埒が明かず、義母や義祖母に助けを求めたのでしょう。
直接、妻側の家族から、酒を控えるように幾度か忠告がありました。
その時だけは二つ返事で、実直に反省した素振りを見せて、
「はい。はい。わかりました。今後、気をつけます。」
と真面目に答えるのですが、そんなもので酒が止まる筈がありません。(´・ω・`)

暫くすれば、すぐにまた酒浸りの事件や事故だらけの生活に舞い戻り。
とうとう妻側の親族から、童子の両親へも直訴がなされた様子で、
双方の家族から専門病院への診察を懇願される事になります。

当時、京都に住んでおりました。
妻の実家は代々京都で、地の知り合いから情報を得てきて、
伏見にアルコール専門の良い心療内科があるから診てもらいなさい。
と勝手に予約も入れられました。

まあ、しょうがないなあ。とりあえず見てもらうかってなもんで、
嫌々ながら、土曜日に妻と医院の門を叩くことになりました。

医院に着く早々、テストのような問診票に記入させられた記憶があります。
おそらくは、久里浜式のテストだったのでしょう。
結果は、見事合格でありました。

問診票の内容は、ほとんど覚えておりませんが、
「こんな設問なら、酒呑みはみんなアル中ではないか。
 診察料を稼ぎたいからではないのかなあ。」
と、てんで信用しておりませんでした。

医師からは、生まれてからの経緯を根掘り葉掘り聞かれて、
「学歴もあるのに、もったいない事ですね。」
と、軽蔑気味に言われ、なおさら「このヤブ医者が。。。」
と内心怒りが込み上げたシーンは今でも思い出します。(#`皿´) 

それ以来、後にアルコール専門病院に入院するはめになる、
15年位は、この手の医院に行くことはありませんでした。

今でも、ふと、きっちり断酒しようとすればできているので、
ちょっと位飲んでも大丈夫ではないんだろうか、
とダークサイド側の脳裏に悪魔の微かな囁きも過りますが、
ライトサイド側の理性がからくも飲んだら止まれなくなるぞ、
というブログで叩き込んでいる記憶がかろうじて支えているのです。

童子は、アルコール依存症を自覚したから酒を止める決心をしたのではありません。
このまま酒を飲み続けて終る一生の虚しさを想像して見て、
後悔が残らないかを自問した時に初めて酒を断つ気になったのです。
だから若い頃は、こういう発想には決して行きつく事がなかったのです。

アルコール依存症者の平均寿命を通り過ぎて、
会社生活の終わりも見えて来た頃、ようやく、こういう思いに駆られたのでした。
血反吐を流しながらも、なんとか悪運強く生き延びていたから
リベンジの光りが幽かでも見えたから止められたのです。(今のところは。)

童子のような検体は、案外例外であるような気がします。
爬虫類の如く、人一倍生命力と蘇生力が強く、魔物の如く、悪運が強かったためでしょうか。

であるからして、若ければ若い程、出来るならば早くやめるべきですが、
個人個人の断酒のモチベーションは人それぞれの環境生い立ちによる所が多いと思います。
なかなかこの病気は一筋縄にはゆかないもの。φ(.. )

やっぱり、断酒コンサルタントの領域には、まだまだ及びませぬ。
すみませんm(__)m

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ctxt0475ctxt0475 at 06:04│コメント(4)トラックバック(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by でるでる   2014年12月02日 13:54
ありがとうございます 結局は己の意思で辞めるしかありませんよね 自分で言うのもどうかとは思いますが学生時代より勉強スポーツに励んできました それなりに社会的にも責任あるポストにもつけています このままでは全てを失いそうです 可愛い子供と触れ合う時とても心が苦しいです 子供とても愛おしく思います 妻にも感謝の念ばかり なんでこのようになってしまったのか 結局は自分のことしかみていないのか すみません まとまらぬコメント
2. Posted by 酒呑童子   2014年12月02日 14:58
でるでるさん
アルコールに侵されると、自分の事(=酒)しか
嗜好の対象が無くなって来るのですね。
私も、でるでるさん同様のポスト、家庭の持ち主でしたが、
全てを失ってしまいました。
一人の力で、酒魔に抗っても勝てません。
もっとも、私は抗う気力さえ無くしておりました。
まだ、そういう気持ちがあるのなら、
救われる可能性はあるように思います。
3. Posted by でるでる   2014年12月02日 19:16
ほんの1.2年前まではこのような有様ではなかったのですが 情けないです これからもこのブログ参考にさせていただければ幸いです 子供 妻の為に生きれるようにと思います 健康に産んでくれた両親にも申し訳ないです とりあえずは昨夜は珍しく飲まずにすめました 朝酒はアル中の始まりと童子さんがおっしゃられておりますが小生も同じ有様です 朝起きて二日酔いはありませんが 起きたら酔いの気持ちをhighになれる感覚が欲しく‥すみませんとりとめのない文章
4. Posted by 酒呑童子   2014年12月08日 23:04
でるでるさん
返事が遅れて申し訳けありません。
飲まずにすんだとは、一歩前進ですね。
失敗しても、またトライしましょう。
止めるしかないのですから。

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