2014年10月11日

アルコールにしか、人生での虚無感の捌口を見い出せなかった人間が、
万年酩酊状態で、幾十年もの無意味な時を刻んで来たにもかかわらず、
悪運強く不肖にも生き延びてしまった挙句、いざキッパリと断酒するには、
また、それなりにストレスめいた物もあるものです。

自分に「酒を飲まないことは良い事なのだよ」と、
なんとなく無理やり言い聞かせているような欺瞞を感じる瞬間もあります。

ほら、夜の寝付きも随分と良くなったろう。とか、
酒代も掛からなくなって、小金も貯まるよね。とか、
目覚めの二日酔いの嫌な頭痛もなくなったろう。とか、
性格も穏やかになって、諍い事も少なくなったなあ。とか、
酒で失敗して仕事を頸になる心配もなくなったはずだ。とか、

とかとかとかとか。

確かにそれはそうだけれど。
そんな事、下戸の人達なら当たり前の事でしかない状態の話。

酒を飲み始めて此の方、下戸の人は一体何が楽しみで生きてるんだろう、
なんて、童子は本気で思っておりました。
親友と酒を酌み交わし語り合う付き合いなんかできない人逹なんだ。
げに勿体ない人生であるなあ。男の風上にも置けぬ、つまらん奴ッチャ。( -д-)ノ

などと、一種の人種差別的な発想にも及んでいた童子ですが、
いざ、自分がその身になってみれば、いや~なんともはや。。。(; ̄Д ̄)

多忙にかまけているうちは、なんとか酒を忘れている状態にはなったけれど、
ふと、間のできた空白な瞬間に、なにかしら、酒の勢いのなくなった
平々凡々な生活に一抹のつまらなさを感じるのであります。

数十年来、人生の主役であった酒に代わるものを見い出すことは、
そんなには、たやすくはないことです。

数十年来、摂取栄養素の大半が、分子式COであったため、
60兆個(たぶん童子は79兆個)の細胞すみずみまで、
その分子構造でなりたっていたような体。

大半の細胞の20%は日々死に生まれ変わり、
最長の赤血球でも4ヶ月の命らしいから、既に断酒650日、
とっくに全部の細胞は入れ替わっているはずなんだが、
何故か、生まれ変わっていない部分を感じるのである。

調べて見ると、おそらく脳細胞だけは、生まれ変わらず死ぬ一方であるらしい。
という事は、アルコールがたっぷりと染み込んだ脳みそは、
臓器移植する以外に生まれ変わる術はないという事か。
ウーン・・・φ(.. )
フランケンシュタインの世界だな。

などと、いつの間にか科学者に変身した童子は、つまらぬことを考えるのです。

やっぱり、アルコールの、あの陶酔感への渇望が頭をよぎる間は、
何処かの脳細胞が時折り古の「栄華」を思い出しているのでしょうね。
なんとも、アルコール依存性とは性質の悪い輩である。

生きた断酒になるためのヒントを探し続ける果てしなき旅の試練は
死ぬまで童子の宿命なのでしょうか。。。

まだまだ、真人間に成り切れない童子の呟きでありました。

はやく人間になりたーーい!(/TДT)/
(いつぞやのブログ記事でも叫んだような。。。)
今宵も、酒呑童子は、妖怪人間ベムに変身するのでありました。(´・ω・`) )


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ctxt0475ctxt0475 at 20:44│コメント(10)トラックバック(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by たま   2014年10月12日 00:03
本当に。その通りですね
それは今回台風で仕事がお休みになった時に
特に思い知らされました。
今までなら
休みだ!やったー!じゃービールでも買って
映画でも見てぐだぐだやるか
だったのがそれが無くなって
何をして過ごせばよいのやら・・・と
ぽっかり空いた感が否めなく。
まぁ結局そうしても
何にも意味もなく、疲れた内臓であっという間に寝てしまい、無駄な一日を過ごしたなー感があったのには間違いないのですが

生きた断酒をして
自分自身の人生を輝かせる他ないのは解ってはいても
今まで考えることから逃げていた分、
急に何をすれば良いのか・・悩めるところです

ちゃんと悩みなさい。とご先祖様に言われているようですね(笑)

私もはやく人間になりたーい!



2. Posted by haru.   2014年10月12日 22:14
こんばんは(o^-^)

お久しぶりです!

童子さん、きっといい意味で心に余裕が出来たんですね(*^-^*)

そんな童子さんに提案です!ペットを飼われては?小さな同居仲間♡
3. Posted by 豆大福   2014年10月13日 00:34
5 お酒だけが楽しみと成り果てた私の場合、断酒したら後に何も残っていませんでした。
最初の頃は、イライラして身を持て余し、今もご指摘の通り、弾けるものが無くなり、凹みがちであります。

サリとて、もし飲めば私の場合、次の断酒は出来ないでしょう。

御同様に、無理からでも、飲まない理由を見つけ出し、無理からでも生き甲斐を見つけねばなりません。
できれば、70歳超えてからなりたかった!
(節酒で死ぬまで凌ぎ飲む!)

秋の夜の愚痴であります。m(_ _)m

4. Posted by 酒呑童子   2014年10月13日 13:23
たまさん
こんにちは
本当に、早く真人間になって、
断酒が真に生きたものになりたいものです。
それまでは、(いや、以降も)ひたすら
命ある限り働き続けるのが正解かな、
と思う今日この頃です。
5. Posted by 酒呑童子   2014年10月13日 13:29
haru.さん

お久しぶりです。

確かに、良く言えば、
心に余裕が出来たのかも知れませんね。
心の隙間に酒を流し込むしかなかったのが、
流し込む物に迷っている段階なのでしょう。

というより、心の隙間を無くす作業に取り掛かった
ほうがよいのでしょうね。
ご提案ありがとうございます。
6. Posted by 酒呑童子   2014年10月13日 13:33
豆大福さん

こんにちは

まさに、おっしゃる通りですね。
生きている以上は、生き甲斐がなければ、
死んでいるに等しいことですもんね。
お互いに見つけましょう!
ほんとの生き甲斐を!
7. Posted by リョウタ   2014年10月18日 17:15
はじめまして。今日このブログを見つけてコメントさせていただいてます。
初めての方にこんな話をするのは間違いかもしれませんが、
お話をさせてください。

私はアルコールがどうしても手放せません。
毎朝、吐き気が止まらず、それを誤魔化したくてまた飲んでしまいます。

自力ではお酒をやめられそうにありません。

こんな不躾なコメントをお許し下さい。

お願いします。助けてください。
誰にも話せません。周りにはきっとバレバレなのでしょうが
私は酒を飲んでいることを認められません。

8. Posted by あつし   2014年10月19日 16:59
アルコールは飲んだ瞬間からドーパミンつまり快楽物質が無条件で得られる、しかも安価でどこにでも売っている。だから依存性が高いと。私の場合は飲んでて楽しいとは思えなかった。ますます深みにはまる感じがした。ただただ飲酒欲求のために飲む、事態はどんどん悪くなる。ですがこれって断酒ができたから冷静に振り返れるわけですで、飲んでる時は酒をやめようなどとはこれっぽっちも考えなかったですね。
9. Posted by 酒呑童子   2014年10月20日 21:29
リョウタさん
初めまして。
返答量が多くなりそうなので、
次のブログ本文でコメントさせていただきました。
了解も得ず申し訳けありません。
10. Posted by 酒呑童子   2014年10月20日 21:33
あつしさん
こんばんは。
たしかに、そのとおりです。
私も飲んでいる時には、
断酒なぞ考える術もありませんでしたね。
やはり、何かのきっかけがなければ、
(死に直面するとか。悟りを開くとか。・・・)
難しいものですね。

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