2014年10月06日

酒に纏わる諺めいた句が目にとまり何故か言い知れぬ郷愁を覚えました。

『酒はやめても酔い醒めの水はやめられぬ』

かなり昔の出来事ですが、衝撃的に美味しいと感じた瞬間の記憶は
今でも脳裏の片隅に奥深く焼き付いているものですね。

学生時代、まだ酒を飲み始めてそう間もない時分の事である。
ゼミの教授宅に伺った際に、数人の仲間としこたま飲んで、
議論がつきずに、学生達で夜の街に繰り出しました。

まだまだ当時は、童子は良い酒の面が表に出る確率が高く、
和気あいあいと飲み喰い喋り、人生の将来の話題に花を咲かせ、
店が終わっても話し足らず、仲間の下宿に転がり込み3人で雑魚寝。

潰れるまで友人逹と飲み明かす、いたって普通の健康な酒席。
そういう時代も、期間はそう長続きしなくとも確かにありました。

その日は、夏場に近い程良い季節感であったような記憶があります。
朝の日差しで目を覚まし、飲み過ぎによる喉の渇きを感じ、
冷蔵庫に冷やしてあった、ただの水道水を喉に流し込んだのですが、
いや~その時の驚きったら。ただの水がこれほど旨いのかという衝撃でした。(*゚▽゚*)

童子の物音に目を覚ましてきた仲間も同様に水を呷っては、
うまいなあ!と、こぞって叫んだ声色も耳に残っています。

そういえば、最近、どこかの水道局のコマーシャルでも、
水道水の安全性と旨さをPRしたものをよく目にしましたが、
確かに確かに日本の水は美味しいのであります。

というよりか、エチルアルコールの体内での化学反応の結果、体内の水分が失われて、
生理的に欲している状態での水の格別の美味しさは、
当時のある二日酔いの朝での衝撃的な出来事でありました。


同じような諺的な表現に、
「酔い醒めの水(の旨さ)下戸知らず」
というものもあるようです。


けれども、よくよく考えてみると、
『酒は止めても酔い醒めの水はやめられぬ』
という言い回しは、如何にも矛盾しているではなかろうか。(≡ω≡.)

酒を止めたならば、酔い醒めの水は味わえぬのである。
であれば、水の旨さを味わうためには、酒は止められぬという逆説は、
単なる酒呑みの言い訳であって、酒を飲み続けるための方便である。

しかし、二日酔いで水が旨い旨いと感激していたのも、
童子の経験から言えば、そうそうは長続きはしないのであった。


そうして、終いには、
『朝酒は門戸を売っても飲め』とか、
『朝酒は女房を質に置いても飲め』とか、
『朝酒は女房を売っても飲め』というふうに、エスカレートしてゆくのです。

朝酒の旨い事を礼讃した言葉でありますが、
どんな工面をしても 飲む価値があるという途方もない思想(?)に、
『朝水』から『朝酒』へと、いつの間にか変貌を遂げていくのであります。(T_T)


童子の過去のブログ記事『朝酒はアル中の始まり』に
記したように、こうなったら、正真正銘のアルコール依存症であります。

童子の場合も、たちまち朝酒に行きつくまでには、
昼下がりの酒のステップも経験するというフェイズがあってから、
最終的に朝酒に到達したきらいがあります。

ただし、朝酒が旨いなどというのも一瞬の事。
旨い旨くないにかかわらず、体が脳髄が要求してくるようになり、
ただただ24時間酔いが切れることが不具合と感じるのみとなるのです。

当然、行き着く先は自ずと知れたこと。おはらしょうすけさんではないが、
地位も財産も家族も消失して奈落の底へ転落していくのであります。

どうにも生易しくない状態に陥った時には、既に時遅し、
何の気の利いた諺や文句の一つも生まれてはこないのです。
一巻の終わりであります。(; ̄Д ̄)


と偉そうにのたまっている童子ではありますが、
たかだか1年7か月の断酒くらいでは、一度味わった禁断の味わいは、
体の心底に染みついて、ちょっとやそっとでは拭えないものであります。
ああ、朝酒を浴びて、なにもかも忘れて孤高の境地に達したいなという、
あの世からの誘惑が皆無となった訳ではありません。ついぞ、昨夜も。。。

いやー。危ねえ。危ねえ。(≧ヘ≦)
南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏。
今日も一心不乱に、念仏もどきをひたすら唱える童子でありました。(´・ω・`)


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この記事へのコメント

1. Posted by たま   2014年10月09日 01:08
はじめまして!
私がこの病気に気付いたのは2年前。
それから数ヶ月は断つことができていたのですが
付き合いの飲み会で一度飲んで、次の日にぶり返さず、我慢できたために
あれ?たまになら大丈夫かも?
と思ったのが大間違い。またひどい状態に。
それでも誰にも打ち明けずにこれからも一人で闘って行こうと思っていたので
童子さんのブログを見て励みにしようと思いました!
今日で断って5日目。今日あたりから少しは寝れるでしょうか・・・・私もがんばります!
2. Posted by 酒呑童子   2014年10月09日 21:26
たまさん

初めまして。

この病は、断酒しても、飲酒するたびに、
だんだんと悪化してゆくように思われます。
私も、次回飲んだら、たぶん終わりだな、
という確信を感じたため、最期の断酒に踏み切れました。
頑張ってください。
でも、この病気、結構大変なんですよー。

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