2013年12月28日
安倍総理の靖国神社参拝で海外から顰蹙を買っている云々のニュースで
8年前の事件を思い出しました。
忘れもしない2005年4月16日。(実は、Wikiで確認(´∀`*))
童子は仕事で上海に長期出張をしていました。当時はFビザ滞在です。
これまた、当時の小泉首相の靖国参拝で、中国の都市で抗日デモが発生したのです。
16日の午前中に、上海郊外の勤務地に出勤していた童子たちに会社から通知が入りました。
抗日デモがとんでもない規模で予定されている情報が入ったので、
日本人出張者はただちにホテルに戻る事。
指示があるまで、ホテルから一歩も出ない事、というお達しでした。
確か、会社の車は却って眼を付けられ危険なので、タクシーで帰れと言われた記憶があります。
童子は怖いというよりも、これで昼から飲めるぞ。状況が鎮静化するまで、しこたま飲めるなあ。( ̄ー ̄)ニヤリッ
と喜び勇みホテルに戻ったものでした。
当時のホテルは、静安寺隣の上海賓館という4星クラスの高層階に陣取っておりました。
まだまだ、会社に当時は金があったのですね。
一旦、ホテルに戻り、一人酒宴のための買出しに出掛けます。
よれよれの普段着に着替え、青島ビールを2本ほど引っ掛けて、
近くのスーパーに向かいます。
ホテルから出るな、という事でしたが、
童子は昔から韓国に行っても中国人に間違われ、
中国でも現地人に間違われ、中国人から道を尋ねられる程、ローカライズしてたため、
声を発しない限り日本人には見えない自信がありました。(⌒-⌒)
しこたま、ビールと白酒と肴を買出しホテルに戻ります。
当時は安かった。ビール1本、3元もしなかった記憶があります。
途中、道々で公安(警察のこと)の動きが普通でない事に気づきます。
何かヤバそうな雰囲気だなあと、一杯入って楽天的な童子も不安になります。
ホテルに着くと、前の路上でおっさんが雑貨を並べて行商をやってました。
ふと、ある品物が眼に留まります。
「U.S.Army」と印字された直径2cm強、長さ40cm弱の金属棒です。
これが、実は仕込み杖のように、強く引っ張ると刃身が抜けて現れ、
両端を接合すれば、長さ60cmほどの中刀に変身する代物だったのです。
勿論、贋作ではありますが、作りはしっかりとして殺傷能力も場合によっては、
ありそうでした。
ホテルには公安が怪しい雰囲気で警戒していたので、万一ホテルの襲撃でもあって、
公安が突破されれば、自分で防衛するしかないのかな。
威嚇するくらいの役には立ちそうだなあ。
などと考えて、「U.S.Army」を30元まで値切り倒して買うのでした。
部屋に入り白酒をやり出します。酔っ払ってくれば、恐怖心など微塵もなくなって、
会社の指示など何処えやらで、こっそりホテルを抜け出し宵の街へと消えて行きます。
しかし、日本人相手の飲み屋は看板の灯が消えてどこも開いてません。(TДT)
念のため持っていた飲み屋の名刺に電話してみます。
なんと、営業していたのです。表の電気は消してシャッターも閉めて
常連さん向けにひっそりと営業してました。
裏口から入って、「まっ、こんな夜も風流でいいもんだね。」
などと呟きながら酔っ払っていきました。
次の朝、ホテル近くの、目立つ通りにある日本料理屋やスナックなどは、
ボコボコに遣られておりました。お気の毒です。
童子の屯していた店は幸い無事でした。(⌒?⌒)
それから暫くして、Fビザが切れて一旦日本に帰る事になりました。
当然、いつもの如く、空港に着くまでに既に酩酊に近い状態でしたが、
機中で資料か何かを取り出そうとバッグを開けて仰天したのです。
な、な、なんと、預かり荷物のスーツケースに入れた筈の「U.S.Army」が、
手荷物のバッグの底に横たわっているではありませんか。
よくも手荷物検査で引っかからなかったもんだ。(ヒャー(((( ;゚д゚))))
ヤバイヤバイ。(≡ω≡.)こんなもんが機中で見つかったら、どえらい事になる。
周囲をこっそりと見渡して、再び鞄の底にしまいこむと、冷や汗たらりたらりです。(; ̄Д ̄)
酒の酔いも吹っ飛んで、関空を一歩出るまでは緊張でコチコチ状態でした。
手荷物検査官も二日酔いで見逃したのだろうかなあ、
などと不思議に思いながらも胸を撫で下ろす8年前の童子でした。(´・ω・`)
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この記事へのコメント
しかし。U.S.Armyは、よほど童子さんのそばにいたかったのでしょうか。
そうなんですよね。私も、ヨーロッパで生活した時期があったので、色々、大使館情報が入ってきていました。東アジアと違って、のんびりしたものでしたが…。ネオナチの活動がひどいようなので、外出禁止とか…。
私の飲み方が、少しおかしいと気づいたのは、その時期です。何となく、様々な不安を払拭するために飲んでいるのだなぁ~と。その頃は車を運転しなくてもよかったので、歯止めもなかったこともあって。要するに、弱い心の代替としたのでしょう。そんなことを思い出しました。よい年越しをして下さいね!
確かに、危険を冒してまで酒を飲むアル症ですが、
為政者の皆さんにも、
海外での出張者や居住者に迷惑がかからないよう、
行動を慎んで欲しいものですね。 (´・∀・`)
おひさしぶりです。
アルコールを飲み始めてから、
人生初めての断酒継続正月
に突入する事になります。
よいお年を!