2013年11月19日

大学を出て就職数年目の出来事です。
就職した後も親交が続いていた学生時代からの友人が結婚することになりました。
あまり父親との仲がよろしくなかった友人は、親の援助に頼るのを厭い、
就職したてで資金も少なかったけれど、全て自前で結婚式を行おうと、
披露宴も節約してホテルなどではなく、奥さんが卒業した京都の大学の学生会館を借りて
開くことになりました。

披露宴の準備なども全て、学生時代の双方の友人を中心に進めることにしました。
童子は特に酒飲み友達で仲がよかった関係で、披露宴の司会を仰せつかる事にあいなりました。
本来童子は人前で喋る事が大の苦手で、一旦は断りましたが、
友人の新妻も学生時代からの知り合いで、結局引き受けざるを得ない状況となったのです。

結婚式というもの自体に出席したこともなく、ましてや司会など経験は皆無だったため、
書店で冠婚葬祭や司会者に関する本を買い求め、宴会の式次第を友人と練りました。
A4ノートにびっちりと、台詞と進行スケジュールをしたため、当日に備えます。
前夜は、スケジュールの最終確認と台詞の練習をしながら、友人の関係者と飲み明かしました。

いよいよ当日です。
開宴時間が迫ると共に、童子の緊張はどんどんと高まっていきます。
カチカチになっている童子を見かねて、友人の知人A君がワンカップの清酒を数本買って来て、
童子に薦めてくれました。
一気に一本、更に1本呷れば、すーっと緊張は緩和されて行きます。

遂に披露宴の時間になりました。
びっちりと念には念を入れて台本を作っていたため、
ワンカップの景気付けにも助けられて、司会も実に順調に始められました。
いやー、案ずるより産むが易しかあ。.。゚+.(・∀・)゚+.゚
テンションも揚がり、司会進行も絶妙なユーモアを交えて絶好調です。

ワンカップの酔いも回って来て、緊張感など全くなくなって勇気凛凛(⌒∇⌒)だあ!
知人が童子を労って、司会の台詞の合い間に、コップを持って来てくれました。
童子は、ここで調子に乗ってしまいます。
ちょっと位大丈夫だと、一杯いただきます。
一杯が二杯、二杯が。。。最後には手酌をやりだす始末。(≡ω≡.)

だんだん、だんだん、司会の呂律が怪しくなって行きます。
列席者の酔いも回り宴たけなわな雰囲気が、更に童子の手酌を進めます。
しかし、ある瞬間を境に、ついに童子の記憶はプッツリと途切れてしまうのでした。

気がついたら、宴は終わった様子で、宴会場の傍の控え室で寝ていました。
友人と新妻と数人が、呆れ果てたような表情で、童子を覗き込んでおりました。
「ありゃあ、すまん。」と飛び起きて謝れば、友人は、
「大丈夫大丈夫。こんな事もあろうかと、A君にも司会の代役は頼んであったから。」

童子は、さすがにバツが悪くなり、「すまん。すまん。」と連呼しながら、
まだ宴会場の周囲で新郎新婦を祝して残っている集団を尻目に、
こっそりと一人で、夜の京都の繁華街に消えて行くのでした。(T_T)

それからというもの、童子に披露宴の役回りの依頼などが来る事は、
二度とありませんでした。(´・ω・`)

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