2013年07月21日

40頃まで大酒飲みだった父の友人に、”よっちゃんのおじさん”と呼んでた人がいた。
いつも酔っ払ってるから、酔(よ)ちゃんだったのか、名前だったのか定かではない。
童子が中学生だった時分で、よく親父と酒を飲んでいたのを記憶している。

ただ、よっちゃんのおじさんは、今思えば、完璧なアルコール依存症であったのだ。
何時も、童子の家に来るときは酔っ払っていた。よく、一升瓶を提げて訪ねてきていたが、
童子と妹にいつもお土産をくれる優しいおじさんでもあった。

しかし、段々と酒が増えていったのか、あまりに酔っ払いの度合いが酷すぎる事が多くなり、
親父もたまりかねて意見をし、避けるようになっていた。

そんな事もあって、しばらく、よっちゃんのおじさんの足は童子の家から遠のいていた。

ある日、凄い雷雨の日があった。
好奇心旺盛な童子はワクワクしながら稲妻が走る光景を見ていた。
突然、バリバリと天をも裂くような音響がし、近くに閃光が走った。Σ(=゚ω゚=;)
同時にドーンと音がし、見れば、自宅から2-30m離れたところにある電柱のトランスが
真っ黒に変色し、火を噴いて黒煙が上がっていた記憶がある。


その数日後、久しぶりによっちゃんのおじさんが訪れてきた。
いつものように酔っ払っている気配である。
家は童子一人で留守番していたのだが、一応応対はしておこうと玄関に出た。

「親父は、まだ帰ってないよ。」と言えば、

よっちゃんは、なんと深々と頭を下げて、

「先日は、大変申し訳けございませんでした。」と言うではないか。

「えっ?」

「いや~、このあいだは誤って雷を落としてしまい、まことに済まぬことをしてしまった。」

「はあ?」(゚Д゚≡゚д゚)?

「おとうさんに宜しく云っといてください。」

と帰って行った。

親父が帰って来て事情を話した。後で隣のおばちゃんが来てわかったのだが、
童子の家だけでなく、隣近所にも各家に落雷を謝って回っていたらしい。

その後も、大きな台風が来て多少の被害があったときも、
よっちゃんのおじさんは謝りに来た。
同じように、自分が台風を引き起こし被害を与えたと思ってたようだ。

2-3年後に、よっちゃんのおじさんは亡くなった。
親父が葬儀から帰って来て、肝臓の病気だと言っていたから、肝硬変だったのだろう。

気の優しいおじさんだったが、アルコール依存症のなれの果てだったのだなあと、
ふと幼少の時代の記憶が思い出されたのである。

童子も長年の飲酒により脳萎縮は間違いないので、痴呆の進行を防ぐためにも、
文筆をしたため続ける必要がありそうだなあ。( -д-)ノ


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