2013年07月18日

何時も飲んでいると、飲酒運転にも疎くなってくるものである。

自動車免許の講習でも教えてもらったような記憶があるが、
ハインリッヒの法則というものがある。
一つの重大な事故の裏には29の軽微な事故があり、
さらにその裏には300のヒヤリとする危険な予兆があるという経験則である。

童子の場合、300回ヒヤリとせずとも、30回程度で大事故はやって来た。


小雨の降り出してきた午後9時過ぎである。
気心の知れた友人と二人で、童子のアパートで夕刻から酒を酌み交わしていた。
ウイスキーのストレートで、かなり回ってきた頃、もう一人の酒飲み友達から電話が入った。
「東山三条におるけど、傘ないから、迎えにきてくれへんかぁ。」

当時、童子は京都の下鴨本通北大路の近くに住んでいた。
友人のいる場所までは、車で20分やそこらだろう。
相当酒が回っていた筈だが、飲酒運転慣れしていた童子は、友人思い(*'-'*)なので、
「よっしゃ、わかった。待ってろ。」と駐車場に車を取りに行った。

一緒にいた友人も、何時も飲んでいる童子の運転は慣れているので、同乗し発進した。
北大路から、高野を右折し、東大路を下る。
酔ってても、自分自身はそう酔ってないと錯覚しているから、スピードも落としていない。
「小ぬか雨ふる・・・」.。゚+.(・∀・)゚+.゚ 欧陽菲菲の唄も出てきて絶好調だ。

叡電元田中の交差あたりに差し掛かった。
当時はまだ市電があり、線路が道路の中央を走っていた。
前方のとろい運転の軽自動車を追い抜こうとして、
丁度しっとりと濡れていた鋼鉄のレールを、迂闊にも斜めに跨いでしまった。
びっくりする位のスリップでハンドルを取られ、その瞬間、物凄い衝撃を感じた。

どうなったのか理解できなかった。

気がつけば、反対車線の歩道に横たわっていた。
童子の口元からは、凄い勢いで血が噴き出しているようだ。
若い女性が覗き込んで、「大丈夫ですか。大丈夫ですか。」と声を掛けてくれていた。

通行人が大破した車からを童子を引きずり出して、
歩道に横たわらせてくれたらしい。

車はと見れば同じく反対車線の歩道に乗り上げて助手席側を大破していた。
その近くにボンネットが潰れたタクシーがあり、脇に運転手らしき人が横たわっていた。

同乗していた友人が見当たらない。どうやら、
助手席のドアが潰れて社内に取り残されているようだった。

えらい事になったなあと、酔った脳味噌にもぼんやりとした不安が浮かんできたが、
近づいてくる救急車のサイレンを耳にした途端、急速に意識が薄らいでいった。

次に目覚めたのは、救急病院であった。

友人は同じ病院でベットに横たわっていたが、
対向車がドアに衝突し、気の毒に肋骨を骨折し唸っていた。
対向車のタクシーの運転手も、大怪我で別の病院に搬送されたと病院関係者から聞いた。
張本人の童子は、ハンドルに顎をぶつけ、歯で口唇を大きく切って出血は凄かったが、
前歯も折れず、少しぐらぐらする程度で済んだのだ。(実に悪運が強いのだ。(*゚▽゚*))

警察官が病院に来ており、応急措置が済んで意識が戻った童子に事情聴取を始める。
当然、酒の匂いがするから、どの位飲んだか聞かれる。
「いや、ビールを少し。」
「ふーん。その匂いではその程度ではないでしょう?それでは通路の白線を歩いて下さい。」
頭はふらふらだったが、歯を食い絞って平静を装い、
サーカスの綱渡師のように上手に歩いて見せた。9点9。やった~。(´▽`)

と思ったが、流石にアルコールの呼気測定器は誤魔化せず、
泥酔レベルの数値(記憶では、0.6mg)が検出され万事急須。

怪我をしていたので一晩病院で過ごし、監獄にぶち込まれることは免れる。
翌朝、川端警察署に出頭させられ、再度事情聴取というよりは尋問で、
やくざまがいの刑事風の脅し調子で、机をバンバン叩かれての調書だったが、
酒が抜けておらず、小心者ではなく肝が据わった受け答えをする童子であった。(自慢にもならん!(≡ω≡.))

なんとか放免されて、タクシーの運転手にも何度も見舞いにゆき、(3週間くらいの入院となった。)
誠意を示した甲斐があったのか、示談で納まり、幸い略式裁判で済んだ。(今は、そう甘く済まんだろう。)
ただ、双方の車は廃車。保険未加入で、タクシー会社に100万円、裁判所に25万円位の大金が必要となった。

酒呑童子は金子(きんす)あらば飲んでたので貯えはなく、この金をすべて友人知人からの借金で算段した。
前回の事故で、親に頭を下げて50万円ほど融通してもらっていたので、今回は話せなかったのである。
それでもなんとか、2年がかりで払い終えたのである。(30年以上前の金額ですぞ。)

当然免許取消処分で、再度飲酒運転の可能性は自分でも危ういと解っていたので、
それ以来、酒は飲んでも車の運転だけはしていない。

なんだかんだで、酒が原因で一体どれだけの金を失ってきたであろうか。考える気もしない。


でも、断酒1年半を乗り越えられたら、再度、免許取得しようかなあ。( ̄ー ̄)ニヤリッ


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この記事へのコメント

1. Posted by 838403   2013年07月18日 17:36
30年前でその金額はすごいですね!!

体験談を綴っていただきありがとうございます。

2度目の正直・・で飲酒運転をやめたのですね。

その当時で周囲の反応ってどんな感じだったのでしょうか。

ほんと・・飲酒がらみの出費は馬鹿にならないですよねぇ・・(TT)
2. Posted by 酒呑童子   2013年07月19日 21:24
838403さん
貴女の飲酒運転ブログも拝見させていただています。
当時の友人知人は皆、酒飲み連中だったので、どうって事はありませんでした。
やっぱりやったか、てなもんで。
まあ、早いうちにやらかして良かったかも知れません。
それに、最悪の人身事故の事態にならなくて本当によかったと思います。
ほんとに、大酒はろくなことがないですね。

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