2013年07月07日
数年前、初めて自分の意思で心療内科クリニックに行く覚悟を決めた時、
某クリニックの院長先生が貸してくれた一冊の本がある。
今道裕之先生というお医者さんの著書で、『こころをはぐくむ』。
これを次回来るまでに読んでみなさいと勧められた。
もう廃刊になっているかも知れないといわれたが、
紀伊国屋書店で頼んだところ1週間程度で入手できた。
それまでも、元の妻などは、△△ブックスの「アルコール依存症の△△」
などというタイトルの本を何冊も買ってきてくれていた。
ただ、そういったタイトル本は、読み進めば、気違いのような描写や,
虫が這う幻覚などというフレーズが強調されており、
俺はまだまだそんな所までは行ってないぞと、
却って”否認”の認識が強まっていき、結局真面目に最後まで読んだ本はなかった。
だが、この本は違っていた。
読み進むと、1頁1頁、目から鱗が落ちる感じがして、一気に読み終えた。
これは、すごい本だと思った。
現場で依存症者の治癒に専念されてきた実態が滔々と記されています。
まさに、自分の思い当たる節があちらこちらに記述されており、
依存症を少なからずも自覚した最初の書であった。
おそらく、数回は読み直した。ヒットする箇所に付箋をつけ、
思いを新たにしようと、数年前に断酒した際は、常に枕もとに置いていた。
しかし、それも2-3か月。毎度の事で、喉元過ぎればなんとやらで、
そのうちに、飲酒が復帰すると、本も何処やらに押しやられていた。
昨日、本棚の奥から数年ぶりに探しあてて、
じっくりと読み直してみた。
また新たに、断酒の心構えが強固になったのは言うまでもない。
昨日から再び枕もとを飾ってくれている。
自分にフィットする部分は、付箋がそのままになっていたが、
読み返してみても、再認識する箇所ばかりだ。
amazonでも扱っているので、バイブルになるか否かは、
本人の心構え次第だと思うが、紹介しておきます。
きっと得るところがあると思います。
AAにもビッグブックという古典はあるが、登場人物がアメリカ人で、
アメリカの社会の昔の出来事で、訳本であるので、日本人にはなじみにくい気がする。
(ちなみに、これもネットで買えるようになっています。私も買いました。)
断っておきますが、童子は東峰書房の回し者でもありません。
AAJSOの回し者でもありません。
念のため。(`・ω・´)
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