2013年05月03日
三度の交通事故の経歴がある。いずれも飲酒運転である。
バイクで1回、乗用車で2回。
全て時効、というより、自損事故以外は当局のお裁きは既に享受しているので、垂れ込んでも無駄である。
ただし、一応ブログには書き留めて置こう。今回はバイクの事故である。
若かりし学生時代、深夜、野郎2人で白川通り近くのジャズ喫茶で飲んでいた。
深夜12時位から、ぶっ飛ばそうかという話になり、
八瀬から抜けて、大原まで2人乗りでミッドナイトツーリングである。
チャチなYAMAHAの125㏄だが、結構スピードは出た。
しかし、往きはよいよい帰りは怖いである。大原から折り返して、京都市内に戻る路。
そんな時間に対向車もいない。こんな道をこんな時間に通る酔狂な輩はそうはいなかった。
カーブの多い山道は街灯もなく真っ暗闇で物の怪すら出ても当たり前のような雰囲気である。
往きは気が張っていたが、帰り道は2人とも惰性となり、酔いと眠気が少し回ってきた。
突然、ヘッドライトが照らした前方に、急カーブを示す標識が浮かび上がった。
崖で急カーブであることを認識したが、気づくのがやや遅く、スピードも出過ぎていた。
1人だったら何とか躱せたかも知れないが、同乗者の重量で後部が振りきれないと思った。
もう曲がれない。ああー!、ぶつかる!(゚Д゚≡゚д゚)!
その瞬間、頭が真っ白になり意識が遠のいた。
どのくらい気絶していたか解らない。
傍らに同乗者が呻いていた。野郎も死んではいない。
崖に激突した衝撃で、2人とも前方上方急角度で放り出された状態だった。
幸い、衝突部分は土で、すぐ上は雑木林。それに目掛けて、たぶん5m位は飛んでいた。
肩が木製の「カーブ注意」標識の下部に引っ掛かり、
衝突の勢いで標識を根元から抜いて、標識ごと抱いたような格好で飛んでいた。
やたら鎖骨が痛んで骨折したかと思った。あちこち打ち付けて、血が滲んでいる。
同乗者も、大怪我にはなってないらしい。
2人で呻きながら立ち上がった。靴がない。どこかに飛んでいって、暗くて見えない。
雑木林の上から、ようやく路上に下りた。バイクは前輪が折れて大破。お釈迦である。
真っ暗闇の道路を月の明かりをたよりに歩いた。街灯などはない。
深夜の山谷は魑魅魍魎が跋扈していても不思議ではない気配である。
車が通れば助けを求めるつもりが、1台も通らない。
裸足で暫く歩けば、ガラス片やらを踏んで足裏は血だらけである。
それでもとぼとぼと二人で、2時間位かけて、ようやくタクシーが拾える市街地まで出た。
鎖骨が痛んだが、なんとか骨には異常なさそうだ。全身が打撲で痛んで
起きるのも辛いが、金もないので病院にもいかず、二三日寝てると回復した。
医者にかからなくとも、小銭さえあれば、近くに鎮痛剤の自販機は山とあった。
世の中には不思議なこともあるものだ。
このときは、私と同様打撲で済んだ友人だったが、
次の年に、他の仲間のバイクに相乗りしてて再度事故り、今度は足を骨折し入院した。
見舞いに行った酒呑童子が友人に事故の状況を訊いていて、
事故日がなんと昨年と同月同日だと気づいたとき、
スーと背筋に寒気を感じた。
こいつ、何かに憑かれてるな、と思った。
しかし、その後、友人は酒造会社に就職するも、アル中の道へは進まず、立派に出世した。
あの時、酒呑童子が代わりに憑き物をしょってしまったのかな。
なんまいだ。なんまいだ。(´・ω・`)
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この記事へのコメント
。
今考えれば、よくぞ怖いことをしていたものです。
人でも撥ねていたらと思うと、ぞっとしますね。
道徳観もなくなってしまってましたね。
事故を起こすのは一部の特定の人が何度も起こすんだそうです。貴殿もその一人でしょうか。
残念ながら、酒浸りの状態では、そのとおりでしょうね。
なので、車両を運転することは、とっくに止めております。
あしからず。