2018年07月

2018年07月24日

ススキノ近くの安宿で一夜を過ごした童子様御一行(2名だが)は、
前夜の梯子酒による二日酔いの痛む頭をかかえて、
なんとか十一時ギリギリのチェックアウト。(T_T)

折角の札幌なので、ホテルのマネージャーに頼み込み、
車をホテルの駐車場に暫く置かせてもらい、
初めての札幌の市内観光を楽しもうと出掛けたのだ。

ポプラ並木。時計台。地場の△△百貨店。
今でも微~かに、断片的に記憶に残っている。
しかし、野郎二人では流石にロマンスの欠片もなく、
長居もしてられず、早々に切り上げ一路道中を目指す。

貧乏学生の予算は乏しく、ホテル住まいを続けるわけにはいかず、
夕刻には、今夜の野営場所を見つけ出さねばならない。

幸い広大な自然に恵まれた地柄。小一時間も走らせれば、
小高い山があり、すぐ近くは広大なじゃがいも畑が続く、
景観のよい場所を見つけた。

小山の岩崖からの湧き水もあって、野営には絶好の場所だ。
京都から持参してきたコンビーフの缶詰とカレーのルー。
幸い、じゃがいも畑。

しかも、見果たす限り人影はない。
だだっ広い空間では、熊も出てきそうもない。
と思ったら、案山子かと見間違うように、
おじさんが一人ぽつりと畑に立っていた。

やはり、断りは入れて置くべしと、近寄って野営の許可を乞う。
「泊まるというなら、一向にかまわんが・・・・」
何やら妙な薄笑いを浮かべていたが、童子らが車に機材を取りに行った間に、
忽然と居なくなってしまった。近くに車なんかも見た覚えがないのに、
不思議だなあと思った事を今でも覚えている。φ(.. )

とあれ、早速、じゃがいもをカンパしていただこうと、
ずるずると蔓を引っ張ると、じゃがいもは簡単に収穫できた。
湧き水と固形燃料で、飯盒で米を炊き、カレーも調理する。

日没の雄大な黄昏を仰ぎながら広大な大地で、
コンビーフとじゃがいもだけの質素な中身とて、
食するカレーの味は見事なものであった。(・∀・)

日が落ちるのは早い。さあ、明日は早く出発しようと、
湧き水で冷やしていたビールを飲みながらテントを設営する。
やはり熊などの野生動物の出没が気になっていたので、
持ってきたラジカセの音量を上げてテントに潜り込み、
早めに就寝しようとした。


はて、仰向きになって、シュラフで寝ようとしたが、
昼間は、そうでもなかったのに、やたら冷えてくるのだ。
大地の地面の底から凍えてくる感じでなのである。(T_T)

仕方なく、体を寝返りしながら、地面からの寒さを避ける。
右半身を下にすれば、右側の接地部分からじわじわと凍えてくる。
左に回転すれば、左半身からじわじわと。

左半身、右半身と反転を繰り返すインターバルが徐々に短くなる。
「ええい、こんな状態では、とうてい寝れないぞ。
 まだウイスキーは残ってたな。」

ストレートで胃袋に流し込む。
カーッと体が熱くなった。
よし、これで大丈夫。(´∀`)

しかし、ものの10分もすれば、
アルコールのエネルギ-は、すっかり大地に吸い取られていく。

補給が足りないかと、またかっ喰らってシュラフにくるまるが、
「おい!これで寝入ったら凍死するかもしれんぞ。」
確かに、その恐怖は真実味を帯びていた。

まいった。8月とはいえ、北海道大地の気候をなめていたな。
「だれだい。野宿なんかを提案したのは。」
酒が回ってお互いに諍い気味の雰囲気も出てきた。(゚皿゚メ)

しかたない。寝入るわけにはいかない。
二人で交替に寝て、凍死する直前に相手を起こして、
寝るのを変わろうか。などと馬鹿な考えもしたが、
二人共酩酊して寝込む確率も侮れず、
「じゃがいも泥棒の若者二名凍死』
といった新聞記事タイトルが目に浮かんだ。(;´Д`)

結局、二人共テントでは一睡もできずに、
ポンコツのクーペの狭いシートを倒して、
うつらうつらと夜明けを待つしかなかったのである。(´・ω・`)
(北海道編 続く)

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