2015年06月

2015年06月28日

人生最期の断酒を思い立って、28ヵ月を過ぎようとしている。
それまでの、断酒で8ヵ月という不倒記録が1回あるが、
(ブログ記事『断酒8ヶ月目での失敗』参照)
それ以外では、2週間と続いた試しがない。

そんな童子が、2年を超える断酒生活。
往時を知っている友人知人同輩達は信じられないだろう。
一番信じられないのが、なにせ童子本人なのだから。

流石に2年も断酒すれば、平常の生活では飲酒欲求を覚える事は、ほぼ無くなった。
たまに、ふと、酒場の雰囲気を懐かしく思うことが有るけれど、
どちらかといえば、飲酒欲求というよりは、ゆったりとカウンターに座り、
マイク片手に発散する心地良さを懐古している方のウエイトが高い。

ところが、ところがである。
今朝の夢である。
久々に飲酒の夢を見てしまい、
朝の3時過ぎに、ガバッと覚醒してしまったのである。(; ̄Д ̄)

もっとも、昨夜ネンネしたのは、小学生なみの八時半。
いや、昨今の児童達は、もっと遅くまで、起きているだろう。
ただし、Wii UかPS4のゲームで遊び呆けているか、
もしくは嫌々勉強をさせられているかの何れかであろう。

童子が幼少の頃は、貧乏でテレビもなかなか買えずに、
日が長くなった夏場でも、明るい中から、
そう、午後7時から一家心中でもないけれど、全員揃って布団に入り、
木製箱型の馬鹿でかいラジオから流れる放送を聞くだけが、
貧乏家族の唯一のエンターテインメントであったのである。

話が、拡散してしまったが、また飲んでいる夢を見てしまった。
支離滅裂な夢。今の仕事のストレスが起因しているのは確か。
早く会社の仕事に見切りを着けて、起業へ移りたいが、
まだズルズルと引きずっている自分がいる。

組織の疎ましさや、表づらだけの人間関係で、
もういい加減に、会社員生活には、うんざりしているのだが、
今の収入の魅力に引きづられている情けなさ。φ(.. )

それでも、腹をくくって、独り立ちの準備を秘かに進めている。
昨夜も、ベッドに入り込んで、
『個人事業と法人のどちらをめざすか』という本を開いたが、
最近の童子にとっては、書物は羊を数えるのと同義語。(´・ω・`)
活字一文字一文字が羊に見えてくるのである。
ものの2ページで睡魔が襲い、3ページ目で撃沈 (*_ _)zzZ

名古屋あたりから、長野方面に向かう途中のバスに乗っていた。
高速道路を走行している。早朝である。時計は5時30分。

なぜ長野方面に乗ったのか。
たぶん前夜酔っぱらって、乗るバスを間違えた。
本来は京都で、6時30分に到着せねばならない案件に気付いた。

それと同時に、バスのなかで異様な飲酒欲求が芽生えてきて、
手元にアルコールは所持してなかったので、
とにかくバスから降りて酒を買いたい衝動が脳を占拠した。

童子は、運転席まで歩いてゆき、
むりやり運転手に高速道路のインターチェンジ付近で停車させ、
トラックがビュンビュン掠めてゆく道路に降り立った。

京都に向かうためと、酒の買える場所に向かうためと、
二つの目的でタクシーを拾う。
運の良いことに、すぐにタクシーに乗り込む。

「運転手さん。京都まで走ってもらえますか。
1時間でやって欲しいのだけど」

新幹線でも名古屋ー京都は40分近く。
名古屋-長野の途中からは、どうあがいても不可能な話だが、
そこは、夢の中の話。

「なんとかやってみましょう。」
と運転手はハンドルを握りしめた。

バックミラー越しに童子を振り仰いだ運転手は、
「お客さん。その顔色では、そうとう飲(はい)ってますね。」
と呟いた。

童子は、体を捩り、バックミラーに自分の顔面を確認して驚いた。Σ( ̄ロ ̄|||)
瞼は腫れあがり、目は充血して吊り上り、頬の上部だけが異様に赤く、
その他の大部分の皮膚は肝臓の良くない人特有の青黒い皮膚。

ああ。また。けれど、飲酒欲求は募る。
京都はどうでも良くなって、
近くのコンビニに向かうよう運転手に指示しようとした所で目が覚めた。

う~ん。未だに飲酒欲求か。(´・ω・`)
ベッドの上に座り込み、一人事の如く唸った童子であるが、
目覚めると飲酒欲求は消え去っているのだが、
脳裏には夢の中のアルコールの渇望感と、
おそらくは氷結ストロング特有の臭いが、まだ染みついていた。

まだまだ。長い飲酒人生の澱は、大脳皮質の深奥部に
蓄積しているのだなあ、と、再認識するのでありました。
何十年というアル中経歴は、二年や三年では、
所詮、更生できるような代物ではないのでありますね。

以前、嫌々通っていたAAで、
10年以上断酒していたのに、
葬式か何かで、少し嗜んだのがきっかけとなり、
突然ぶり返して飲酒が止まらなくなり、
行った事もないAAを見つけて飛び込んできたという、
70歳くらいのおじいさんが居たのを思い出しました。

ただ、そのおじいさんは、翌週以降のミーティングに
姿を現す事は二度とありませんでした。

まだまだ、修業が足りぬ童子であります。
時節も良くなってきたから、
そろそろサボっていたジョギングを再開することにしようと、
思いつつも、もう一寝する童子でありました。( ̄д ̄)

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2015年06月23日

ネタ不足の折、またしてもニュース記事引用からです。連続2件。

【6月16日(火)12時19分配信】
『歌舞伎町キャバクラ、11人逮捕=260万円請求も、ぼったくり容疑―警視庁』

新宿・歌舞伎町のキャバクラ店で不当な飲食代金を客から乱暴に取り立てたとして、
警視庁保安課は16日までに、都ぼったくり防止条例違反容疑で、
「XXXXX」経営の容疑者ら、キャバクラ6店舗の従業員ら計11人を一斉逮捕した。
同課によると容疑者は「乱暴な言動はしていない」と容疑を否認している。

逮捕容疑は2014年12月13~14日、客9人に対し、
「全部こみこみで4000円です」
と実際より著しく安い料金でサービスを受けられると誤認させ、
ドリンク172杯分の追加料金など計約266万円を請求。
「料金の取り立てで逮捕されても大したことはない」
など乱暴な言動で取り立てた疑い。

警視庁によると、今年1~5月、容疑者の店に関する苦情が21件寄せられた。
歌舞伎町全体で支払いなどのトラブルに関する110番は今年、約1350件に上っている。

【6月20日(土)7時55分配信】
『弁護士名乗り「ぼったくり取り戻す」と50万円詐欺 容疑の2人逮捕』 

風俗店のぼったくり被害を回復する弁護士を名乗って現金をだまし取ったとして、
新宿署は詐欺容疑で、いずれも住所不定、無職の容疑者A(45)と
被告B(32)=詐欺未遂罪で起訴=を逮捕した。
同署によると、いずれも容疑を否認している。

A容疑者らは新宿区歌舞伎町のぼったくり被害で知られる
風俗店やキャバクラの外で客を待ち受け、
「風俗弁護士」と書かれた名刺を提示。
「ぼったくられたでしょう? 前金を払えば料金を取り返す」
などと嘘を言って現金をだまし取る手口で3月以降、
計約500万円をだまし取っていたとみられる。

逮捕容疑は5月27日夜、歌舞伎町の風俗店で、
12万円を請求された杉並区の男性会社員(23)に
「前に10万円取られた人間には15万円取り返した。
前金を払えば取り戻してやる」などと嘘を言って、
現金50万円をだまし取ったとしている。

***ここからが童子の記事***

260万も請求されたり、ぼったくり被害の、その帰り路で、
更に追い打ちに掛かったり、バッカ~な奴もいるもんだ。w(゚o゚)w
PCで、不審メールをクリックして、ウイルスソフトに感染したと思ったら、
ちゃっかりと、スパイウエア対策ソフトのポップアップ広告を出して、
銀行振り込みをさせる手口と寸分変わらないようだ。

しかし、かく言う童子も御多分に漏れず、
ブログ記事『若かりし日の繁華街でのロマンス』に書いたように、
以前は、度々ぼったくりの餌食になったものである。φ(.. )

新宿歌舞伎町と大阪は難波でも痛い目にあった2件は覚えている。
ただ、この時は、3万5千円を支払ったのである。今にして8万円位かな。

それで、ニュース記事を見ていて、実は、もう1件思い出したのだ。
あれは、蒲田のようでも鶴見のようでもない。確か川崎であったような気がする。
どちらにしても、土地ガラは宜しくない。(地元の人、ごめんなさい。)

しかと覚えていない。それ位泥酔して、ぼったくり(後でわかる)バーに入った。
やたら大人数出てきた女性達に囲まれてガンガン飲んだ。
その後は、当然べらぼうな請求書が差し出されて、
酒の勢いで、店の従業員と酷く揉めていた記憶が微かにあるが、
従業員に胸倉を掴まれた後、ぷっつりと記憶がないのだ。

相当な時間が経過し、目覚めると、何故か叢で寝ていた。(≡ω≡.)
河川敷の川面に近い、茫々と生えた叢の中で寝ていたのである。
もう朝だった。河川の土手をランニングする人の気配で目を覚ました。

酷い二日酔いで頭が痛み、ふらふらと立ち上がれば、なんと裸足である。
財布もない。時計もない。靴もない。
かろうじて、買ったばかりのスーツだけは着ていた。
どうやら、店でトラブルになり、車で担ぎ出されて、
河川敷にアル中廃棄物の不法投棄されたであろう事は理解できた。(T_T)

多摩川のようであった。
しかし、その後、どうやって当時の住処に帰ったのかも記憶が希薄である。
どこか近くの交番で電話を借りて、知人に電話を掛けて、
着払いの条件で、タクシーに乗って帰ったような気がする。

ちょっと間違えれば、どらえもんなんかではなく、
多摩川を漂流する土左衛門の童子になってたかもねえ。( p_q)

何十年たっても、歌舞伎町は、同じような呑兵衛相手のぼったくり。
しかも、一次災害を利用して、食い扶持のネタにする
二次産業まで出現するとは、流石悪の巣窟”歌舞伎町”、
あっぱれあっぱれ!( ゚∀゚)アハハ

と書いていて、もう1件、新宿△丁目でのいにしえの泥酔事件を、
思い出してしまいました。記憶を封印していた事件であります。
でも、とてもじゃないが、このブログジャンルでは書けません。(;´Д`)
悪しからず。

ただし、童子は、もはや以前の呑兵衛酒呑童子ではありませぬ。
襟を正して改心し、二度と夜の風俗と酒の街に繰り出す事はなくなったのです。
(時たまは、そんな繁華街がなつかしいけれど・・・)

風俗。キャバクラ。ホストクラブ。etc。etc。
金で済んだのなら、まだマシだったと、そう思わないといけません。
ろくな事には出喰わしませんぞ。お兄さん!お姉さん!そこのおっさんも!(^∀^)

と、えらそうにのたまう童子でありました。

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ctxt0475ctxt0475 at 04:39│コメント(0)トラックバック(0)

2015年06月16日

先日、大阪は近鉄鶴橋駅のプラットホームで前を歩いていた人に、
『どけ、じゃまや』と暴言を吐いてトラブルとなり、相手を線路に突き落とし、
電車は急停車で一難は免れたが、殺人未遂容疑現行犯で逮捕されたという
某一部上場企業らしき中年会社員のニュースが目に止まった。
その加害者の会社員は、朝の8時半というのに酔っぱらっていたようだ。
(童子の格言集:「朝酒はアル中の始まり」参照)

今は、ネット時代。facebookや検索サイトをググれば、
たちまち個人情報は収集され、すぐに、2chなどを通じて世間に晒される事となる。
なので、会社も厳しい処置を取らざるを得ない状況となっているのだろう。
昔のように、今回は始末書だけでお咎めなし、で済まされる時代ではなくなった。

ここ数日間のニュースを見てても、飲酒運転での轢逃げ事件、
飲酒者どうしの喧嘩による死傷事件、などなど後を絶たない。
飲酒による事件事故は酒がある限り、なかなか減少するものではない。

かく言う童子も、一体如何ほど警察の御厄介になった事であろうか。
既に、ブログ記事として世間に白状したものも数件はあるが、
まだまだ掘り起こせば、ネタには事欠く事なくボロボロと出てきそうだ。( ・Д・)

ただし、不幸中の幸いというか、極めて悪運が強いというか、
幸いなことに、天に誓って、逮捕歴自体は一回もありません。
飲酒運転で人身事故を起こした際も、なんとか略式裁判で納まり、
逮捕はからくも免れたのだ。( 『飲酒自動車事故(続)』 
今だったら、飲酒事故の厳罰化が進んでるので、おそらく逮捕ものであったろう。


とはいうものの、逮捕スレスレであった飲酒での事件は、何度もありました。
辿ってゆけば、「器物破損罪」「占有離脱物横領罪」「無銭飲食(詐欺罪)」・・。
これらは、現行犯で交番や署まで引っ張って行かれた事件でありますが、
謝り倒して情けを乞い、なんとか調書だけで済み、「今後気をつけるように。」
とのお巡りさんの温かい裁量で、無事釈放(?)されたのであった。

警察の厄介は免れたが、「建造物等損壊罪」「公務執行妨害罪」「暴行罪」
「侮蔑罪」「名誉棄損罪」「無賃乗車」「住居侵入罪」「公然わいせつ罪」
などなど、もう少し度が過ぎてタイミングが悪ければ危なかったケースも多々ある。
全ては、酒が入っており、しかも大半が泥酔状態で起こした内容である。

飲酒していた時代を思い返して見るに、飲酒状態ではなくて、
素面の状態(あまりなかったが。。)で、警察当局のお世話になった事は皆無である。
せいぜい、公番のおまわりさんに道を尋ねたりとか、落し物を届けたりとか、
そういった類の極々世間一般人の通常行為くらいしか思い当たらない。

酒呑童子も、酒が入らなければ、実は、根は善良な一市民であったのだ。
酒が入れば豹変する。記憶がない。知らぬ間に(覚えてる事もあるが)悪事を働いている。
といった具合だったのですね。

その証拠に、断酒してから、2年と3ヶ月を経過しましたが、
その間は全くもって警察の御厄介になった事はありません。(自慢できるか!アホ(゚皿゚メ)
GPSを所持してからは、お尋ね事のお世話にすらなってないのである。

しかし、過去の悪事の疾しさが胸の奥底に潜んでいるのだろうか、
未だに警察車両や白バイや原チャリに乗務している公務員と目が合うと、
何故か、どきまぎしてしまい、奇妙に引き攣った御愛想笑いなんかを浮かべたり、
如何にも堂々と、不審者なんかでは無いですよっ、てな態度が、
却ってぎこちない動作となってしまうのは、なぜなのだろう。
過去のトラウマのせいであろうか。。。うーんφ(.. )

この場をお借りしまして、全国の警察関係の皆様、並びに上海公安局の皆様、
とりわけ、京都府警と大阪府警の善良な警察官の諸兄諸氏の皆様には、
多大なる御迷惑をお掛けした旨をお詫びする次第であります。m(_ _)m

依存症でなくても、酒でブラックアウトしたり、気の荒くなる人は、
くれぐれも、警察の御厄介にはならないよう、断酒を心がけましょう。
(言えた玉ではないか。。。(´・ω・`))


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ctxt0475ctxt0475 at 17:16│コメント(8)トラックバック(0)

2015年06月09日

春先の憂鬱シリーズは、思うところあり、少し筆を休ませて、
また気力を充電できた段階で再開する事にします。
AAの回復のステップでいうところの、
「恐れずに徹底して自分自身の棚卸しを行い、それを表に作った。」
というステップ4の棚卸になるも、結構辛いものもあるのですね。

して、突然話は変わりますが、一昨日ネットサーフィンしていて、
ええっ、うっそ~! という記事を見つけたのです。
これから以降が【閲覧注意】の内容となります。

気の弱い読者の諸兄諸姉には、読み続ける事はお薦めいたしません。
どうしても読むという豪傑は、読後に正常な精神ならばクリックをお約束下さい。
(以前の記事『斬首』と同じ手口であるなあ・・・(・◇・))


そろそろ、蒸し暑くなってきた季節には、
丁度良いを少し通り越して若干寒くなるような話です。

既に知っておられる方もいらっしゃるでしょうが、記事の要約は、こうです。

『JRの線路で謎の子供が目撃されるも発見されず、
 電車が実際に遅延するという事件が発生しました。

 事件が発生したのは、あのサザンを彷彿とさせる湘南は茅ヶ崎JR駅。

 6月2日の20時18分頃。
 線路で子供がひとりで遊んでいるのを、
 運転士と乗客とホームに居た旅客らが発見して、電車が急停車しました。
 これによって、JR東海道線、相模線は一時的に運行を停止。
  
  関東鉄道運行情報にも、
  06/02 20:40 相模線【列車遅延】
  20:18頃、茅ケ崎駅で発生した線路内立入の影響で、
  一部列車に遅れが出ています。
  と、 掲示されてたようです。

 ところがです。電車の急停止の後、その子供は忽然と消え失せてしまったのです。
 駅員らが周囲を捜索するも子供の姿は発見できず、
 念のため監視カメラを確認したところ、
 そもそも子供はカメラに映っていなかったとのことです。(((( ;゚д゚))) 』

この事件を巡って様々な憶測や、類似例などが、日本だけでなく中国のネットまで賑しています。
ネット上では、2年前の同日(嘘っぽい)茅ヶ崎駅で亡くなった子供の霊ではないかとか、
ものすごい逃げ足の速い”俊足シューズ”を履いた子供で、たまたまカメラの死角に入ったとか、
目撃者は全員酔っ払いで集団幻覚だったとか(でも、運転士は飲んでねえだろ)、
なんとか、かんとか。本当か嘘かわからないような噂も広がっている。

それにしても、はて、子供は実際にいたのでしょうか。
居たとしたら、その子供はどこに行ったのでしょうか。
それとも、この世にはいない存在なのでしょうか?φ(.. )

この事件の真偽は、その道の方々にお任せするとしても、
この記事を読んだ童子は、この手の話にはいたって弱く、
鳥肌が立ち背筋も凍るものがあったのですが、
数十年前のある身近な事件を思い出したのでした。

前妻と結婚した年の事でありました。

妻の父は、少し前から胃がんで入院していたのです。
父の余命が長くはないとの説明を、医師から家族のみ聞いていて、
童子と一人娘の結婚式までは、間に合わないであろうという事だったので、
父親を安心させようと入籍を済ませ、賃貸マンションで二人は新居を開始していました。

医師からの通告で、いよいよ二三日、という状況となって、
義母と妻は、24時間、病院に詰めて見守っておりましたが、
数日後の朝八時頃、静かに、この世を去ってしまいました。
童子は仕事で居合わせませんでしたが、癌の割には苦しまずに逝ったと聞いております。

翌日、通夜が営まれました。
その日、童子は仕事を早退し自宅のマンションに一旦戻りましたが、
妻は先に実家に帰っていて、久々の一人の開放感から、
通夜に行く前に、薩摩白波の一升瓶を抱えて飲み始めました。
しかし約束の通夜の時間も忘れて酔寝してしまったのです。(-ω-` )…zzZZZ

ドアのチャイムがなり、鍵が外から開けられ、
妻の従弟が、怒った表情で見下ろしておりました。
「こんなことしとったらバチが当たるで。。。」
従弟に支えられタクシーを飛ばして通夜に馳せ参じましたが、
酔いが回ってふらふらの状態で、親族に顰蹙を買ったのは言うまでもありません。

通夜も遅くなって、近所のおばさんが息堰切って、弔問に駆けつけてきました。

「え~、なんで。何時亡くなったん。昨日の朝は元気にしておられたのに。
 そこの豆腐屋の前で見かけたら、○○さん(義父の名)笑って挨拶されてたさかい、
 ようなって退院されたとおもうとったんに」

その言葉に、妻と義母は、一瞬言葉を失いました。

実家と病院は、数キロも離れており、しかも、数日前から危篤状態なのです。
無くなったのは朝八時です。
そんな実家の近所を朝早く歩いている筈がないのです。

そのおばさんは、あたふたと気が動転した様子で、
まずは、義父のお棺を拝んだ後、風呂敷を開いてお布施を出されました。
どうした事か、紅白の祝儀袋が姿をあらわしました。

一瞬、居合わせた人たちは息を飲みます。
そのおばさんも、なにか状況が変だと気づいたのです。
紅白の包みを持ったまま、ぶるぶると手を震わせて、
「私、なんて事してしもうたんやろ。
気が動転してたさかい。かんにんな。かんにんな。」

と何度も詫びながら、そそくさと帰ってしまわれました。

その直後、ひそひそと義母に隣家のおばさんが話しているのが、
童子と妻の耳に入ってきました。

「こんな話してええんかどうか迷ってたんやけど、
娘も昨日の朝、○○さんを見かけたんやて。
擦れ違って挨拶したら、にこにこ笑って、丁寧にお辞儀されたんやて。

それと、おととい一晩中、あんたのとこの部屋で人気の居る気配がして、
だれかが、部屋の中を歩き回ってガタガタ家具を開け閉めする音が聞こえて、
あんたが帰ってるのかと思ってたんやけど。。。なんぞ怖おおて。」

親子3人の家には、父の臨終を見届けてる母子は病院に
付き添っていて誰も家には居なかったのである。

酔っぱらった頭で、それとはなしに聞いていた童子でしたが、
人の空似とか、アパートの別部屋の音の聞き間違いとか、
何かの錯覚だろう位に、その時は思っていました。

その二三ヶ月後の新婚旅行先のハワイのハーバークルージングでの事件を、
以前のブログ記事『怖~いお話』で書きましたが、
今思えば、その”心霊写真”を童子だけには見せずに、
義母と前妻で処分してしまったのは、実は映っていたのは○○さんではなかったのかと、
そういう疑問も生じたのであります。(; ̄Д ̄)
今となっては、もう確かめる術もないけれど。

そろそろ近づきつつある蒸し暑い夏の夜。

南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏。
南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏。

何故か、ひたすら経文を唱える童子でありました。(´・ω・`)

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ctxt0475ctxt0475 at 02:18│コメント(5)トラックバック(0)

2015年06月02日

転職の会社で勤務開始後、僅か1ヶ月あまりの勤務期間で、
泥酔が原因で大怪我をして入院するはめになった童子です。

前回の記事の最後に、過去記事を引用するような形で書きましたが、
酔っぱらい事故(2)』、『酔っぱらい事故(3)』では、書ききれていない状況を
幾分思い出しましたので、酔濁録として書き記しておく事にしました。
ストーリー上、重複する個所もあるかもしれませんが、あしからず。


転職先のルール上の1ヶ月の試用は、かろうじてクリアしていましたが、
それにしても、入社1ヶ月あまりでの突然の酔っ払い事故での長期入院。
どう見ても、まだまだ試用期間に産毛の生えた程度の身。分が悪い話であります。(T_T)

童子は、肩下上腕部の複雑骨折手術で身動き一つできないため、
妻に頼んで、”雨の中、自転車で転んで打ちどころが悪く入院した”
との由の連絡を会社に入れておいてもらいましたが、
入社初日の時も、それ以降も二日酔い状態が多くて酒臭かっただろうし、
ひょっとして採用見直しの通知でも来るのではないかなあ、と気を揉んでいました。(;´Д`)

肩に近い上腕部が縦方向に裂ける様に骨折したため、ジュラルミンのボルト3本で、
骨を固定して止めたという医師からの説明でした。
今も童子の上腕の中には、見た目は解らないが、金属ボルトが3本埋まっているのです。
鉄腕アトムなんて可愛いものではなく、アル中サイボーグと言う方が適切かも。Σ(・ω・ノ)

そんな状態で、手術の傷が治るまでは、数日ベッドに固定されてました。
ところが、その金曜日の夜、社長と配属部署の30代永久シングル志望の女性社員の
二名で、突然、病院に現れたのです。見舞いか、不採用通告の何れかだ。w(゚o゚)w

社長「いや~まいったなあ。」(やっぱりダメかな・・・('A`|||))
童子「入社そうそう申し訳けございません。」
女性社員「酒呑童子さん(ホントは本名)。だいじょうぶですか?」
童子「大丈夫なわけねえだろ!(見たらわかるだろ!ア(゚皿゚メ))」

パラマウント自動ベッドで起き上がるだけで、大リーグ養成ギブスを上回るゴテゴテの
特製ギブスを、右肩から右手首まで仰々しく固定された姿を晒しているのに。
「大丈夫はねえだろ。」と一瞬、配慮に欠ける言葉にムカッと来た童子でしたが、
「ご心配かけて申し訳けございません。誠に面目ない事です。」と謝る。

社長「酒も飲めんでつらいなあ。まっ。ゆっくり養生してから出てきてや。」
童子「できるだけ早く回復に努め復帰します。」
社長「長居すると迷惑だろうから、これで。」
と、果物が山盛りの見舞いを置いてすぐさま帰っていかれました。

あーよかった。と、心配していた気弱な胸を撫で下ろす童子でありました。
ラッキー!よっしゃー。一杯やるか!ヾ(^▽^)ノ
と言うには、流石に少々行動が困難なギブスでありました。

しかし、一週間以内で神経が繋がるケースが多いと医師に慰められていた童子でしたが、
毎朝、目を覚ます度に指先を睨み、なんとか動かないか気合を入れるのですが、
ぴくりとも動きません。(T_T)
少し体の体勢が変化して、指が微かに動いて見える場合もありましたが、
目の錯覚か何かで、自分の脳髄からの信号が指先に届く気配はありませんでした。

毎日毎日同じ繰り返しで、肩の複雑骨折の手術の傷が癒え、
重い養生ギブスを周囲にぶつけないよう、なんとか歩けるようにはなりましたが、
全く、指どころか肘の関節にも力は入らず、右腕はだらりとした状態のまま。

1ヶ月を経過した頃、電気ショックの治療も試されました。
電極を肩と指先に付けて、強電圧の電流を瞬時に流します。
ショックで、台に乗せてある死体の一部のような右腕が大袈裟にピクリと跳ね上がります。
何度かショックを与えます。何日か続けられましたが、
反応は全く見られず医師も諦めた様子が、それとなく窺われます。

やっぱり駄目なんかなあ。
淋しい気持ちで一杯になりますが、童子も男の子。
泣くわけには行きません。(心の底では、泣いておりました。(ρ゚∩゚) グスン

退院後も通院して、継続的にリハビリを辛抱強く続けるしかないとの、
担当医の申し訳けなさそうな最期の言葉。(つらいのお。。。(TДT))

藁にもすがる気持ちで、神経関係の権威が居そうな大阪の病院の門戸も
叩きましたが、今の病院でリハビリを続けるしかないとの、つれない回答。

主よ、我を見捨てた給うたか、
酔っ払い事故(3)の終わりに書いた奇跡的な回復をするまでの間、
童子の鬱屈した気分を紛らわすのは、唯一酒しかなかったのでした。

そして、動かなくなった右腕の指や手の筋が死んでしまうといわれた
期間の半年を過ぎて、リハビリも諦めかけていた時に奇跡は起こったのでした。

やはり童子は、爬虫類か悪魔か酒呑の鬼のように生命力が強かったのでしょう。
普通の人間では、3年は回復がかかるといわれた神経が、
そして、半年で死んでしまって二度と元どおりにならないと言われた指の筋が、
尻尾を無くしたトカゲが、その尻尾を見事に再生させるかの如く、
人間とは思えない回復を瞬時に果たしたのでありました。

ただし、回復したのは、あくまでも、右腕の神経系統だけであって、
アルコール依存症の由来となってる脳の神経系統が回復したのではありません。

それに、右手も完全に回復したかというと、生活には影響は全くありませんが、
手のひらには、今でもツッパリ感や、こわばった感覚がありますし、
梅雨時になれば、上腕部のジュラルミンのボルトの違和感も微妙に生じる
一生、エイトマン(古い)かサイボーグ009(これも)の身の上なのであります。

まかりまちがっても、なんとか式マッサージなどには怖くて行けませんが、
二の腕が動くようになった童子は、左手にグラス、利き腕の右手にマイクを持つ事を覚えます。
半年間、不自由だった反動が出たのか、盛り場を放浪する癖がついてゆくのでありました。(・∀・)

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