2013年12月

2013年12月01日

前回の記事に頂いたパールさんのコメント「嵐の中コンビニへ酒買いに行ったもんです。」
というフレーズから、大昔の九州でのとある事件を思い出しました。

1991年9月27日の事である。(ここまで覚えてるはずがない。Wikiで調べました。(´∀`*))
ちょうど童子は、1回目の転職先である京都の会社の福岡工場に出張していました。
台風が接近しているのは解っていたが、案件が立て込んでいた。
童子と同伴の部下と工場の担当との3名だったが、工場の会議室が取れず、
資材倉庫の片隅の窓も無い空き部屋で会議を朝から行っていたのだ。

昼食時に、相当台風が接近して来ている様子だったが、
所詮台風でしょ。大丈夫。大丈夫。と二日酔いの残り景気でホザイテ、会議に没頭していた。

夕刻、たぶん5時過ぎだったと記憶している。
ようやく会議が片付いて、部屋から出て倉庫の出口まで来ると、
隣接している工場現場がやけに静まり返っている。
というより、人っ子一人居なくなっているではないか。エーーッ!Σ(=゚ω゚=;)

会議に出ていた工場担当者が慌てて守衛室に向かい確認する。
なんと、3時前に全社退避指示が出て我々以外は全員退社していたのだ。
倉庫内の空き部屋に篭って居たので、全社放送も聞き取れなかったのである。

外はと見れば、雨はまだ大したことはないが、ビュービューと凄い風になっている。
工場の担当者は、家が童子の宿泊する駅前ホテルとは反対方向のため、
守衛室に童子たちを連れて行き、守衛にタクシーの手配を頼んだら、
「お気をつけて」と言い残し、さっさと急いで帰宅してしまった。 薄情者が~~!(`ε´)

守衛さんがタクシー会社に電話するが、どこも酷い暴風でタクシーが出せないと言ってるらしい。
え~!俺たちどうなるの。。。(´;ω;`)
別のタクシー会社を捜してもらい、電話するが、全部駄目らしい。
小倉から日豊本線で数十分の田舎町なので、そう多くのタクシー会社があるわけでもない。

諦めかけてたら、ようやく、あるタクシー会社から電話があり、
駅方面に帰る途中のタクシーがいるから、工場まで寄って
同方向の童子達を乗せてくれることになったのである。

主要道路に出てみれば、大型トラック以外はもう既に走っている車もほとんどいない。
あまりの強風に煽られタクシーがブルブルと横に振れるので、徐行運転しかできない。
暴風の中を度々タクシーが停車する。
路上に倒れた立て看板などを、運転手さんが車から降りては道脇に除けなければ走れないのだ。

後頭部でガーんとデカイ音がした。看板かなにかがタクシーのリアウインドウに直撃したのだ。
ウインドウは割れなかったが、もう童子と連れの部下は青くなって固まっていた。
なむあみだぶつ。なむあみだぶつ。。。。(≡ω≡.)
運転手さんも車体が傷ついたのが気になるのか、無言になってきた。
普段なら2-30分の路を、1時間掛けてようやくホテルまで辿り着いた。

ふーっ!一難去ったら急に飲みたくなった。ヾ(=^▽^=)ノ
部下に「飲みに行こう!どっかやってるさ。」とホテルを飛び出し近くの飲み屋街に向かう。
様々なものが飛び交っていたが、暴風に触発され急激に湧き出したアルコール欲求は
どんな危険よりも勝るのだ。しかし童子の台風状況の認識は甘かったのである。

とんでもない風の中を開店していそうな店を探し回る。すべて臨時休業の表示。
1店だけ開いていた。ママさんらしきおばちゃんに聞くとやっぱり閉めて帰るという。
ちょっとだけ飲ましてよと懇願したが、どえらい台風だから、あんたらも帰りなさいと諭された。
どこの店も開いてないという。

幾らアル中でも店が開いてないでは勝負にならない。
少し高そうだがホテルの地下に中華レストランがあったのを思い出した。
踵を返しまたホテルに戻る。ホテルに戻って、ずぶ濡れの服を着替えに部屋に戻る。
まずはホテルの自販機でビールを買い、頭を拭きながら7階の窓から覗いた。

初めて見る凄い光景だった。テレビでは、市井で風速50mを遥かに超えるとアナウンサーが絶叫している。
何でもビュービュー飛んでいく。
そのうち特別大きいトタン屋根みたいなものがひらひらと上空に舞い上がり、高圧線の電線に触れた。
バチッと青白い火花が舞ったと思った数秒後、一瞬に闇になってしまった。近辺全域も停電である。

この状況では、工事もできずそうそう復旧しまい。と考えた童子は、もしやと懐中電灯を持ち廊下に出る。
アチャー。。。('д` ;)  自販機の電気も消えているではないか。飲めねえ!(゚皿゚メ) 何よりも落胆である。
再び恨めしそうに真っ暗な外の風景を覗きに窓際へ。
そのとき、よく見ると、大きな窓のガラスの中央が部屋の方へ突き出して歪んでいるのが解った。
危ない!風圧で割れるぞ!と危険を感じて、すぐに部屋を飛び出し廊下に出る。

行き場もなく、廊下のソファに座って、数十分真っ暗闇の中をじっとしていた。
あーあーと悶々としていたら、自家発電が起動したらしく、最低限の非常灯のランプが付いた。
そして、自販機の電気もついてウーと唸りだしたのだ。何にもまして嬉しい出来事だ。
どんなに凄い暴風雨だって自販機さえあればアル中には支障はないのだ。
一夜を廊下のソファで、カップめんとワンカップで繋いだ記憶が蘇りました。

台風19号は九州を横断し、日本全土に被害を及ぼし、死者62名、負傷者1,261名となったとの事である。
なにせ、最大瞬間風速88m/sだったから被害は相当なものであった。
しばらく、九州の瓦屋さんはてんてこまいだったらしい。

危うく童子は回避できたが、風速88mの餌食になったアル中がいたのかどうかの記録はない。( ̄‥ ̄)=

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