2013年10月

2013年10月29日

気づいたら、3月1日から断酒を始めて以来、なんと243日目になっていました。
あと3日で、9ヶ月目に突入いたします。
これは、以前のブログ記事『断酒8ヶ月目の失敗』を参照していただければいいのですが、
成人以降の童子の断酒継続記録を公認/非公認とも塗り替えるものであります。
以前の8ヶ月の記録は、実は数度宴席でビールを勧められ享受しているため非公認記録なのです。

童子の公認/非公認の定義は、

公認・・・1滴のアルコールも摂取しないこと。ただし、ノンアルコールビールなどは止む無く認可する。
     これも最近は飲んでいません。止められればやめたほうがよいのですが禁煙パイプ
     みたいなもんです。
     また、ウイスキーボンボン(古いか?(☆゚∀゚))などのチョコレート菓子や、
     奈良漬けなどの少量のアルコール添加を含む食品の類は除いております。       

非公認・・自らの意思では飲酒していない状態。止むを得ぬ歓送別会や祝賀会や冠婚葬祭での、
     他人から薦められ断りきれない状態の多少のビールは認めていた。当然、手酌はいけない。

非公認では、8ヶ月目の記録を数年前に達成していたのですが、
8か月目のある日、宴席での数杯のビールが引き金となり、完全にぶり返してしまったのでした。
そして、ぶり返した後は、それ以前の状態よりもっと悪化してしまったのでした。


次の文面は、以前のブログ記事『アルコール依存症者の心を育む』で紹介した
アルコール症の臨床医である今道先生の著書の中にある下りです。

「一杯の酒はたちまち連続飲酒につながり、その結果明日の命はまったく保障されなく
 なるのですから、一瞬たりとも油断できません。現実に、たまに一杯くらいはと思って
 飲んだ酒が引きがねとなり、数日後には命を落とすという悲劇を数多くみてきました。

 ある家庭の主婦は、すでにアルコール性肝硬変まで進んでいました。断酒会にも入会し、
 一年ほど完全に断酒され、肝硬変も改善に向かっていたのですが、息子さんが結婚する
 ことになり、その婚礼の席で固めの杯くらいはということで家族もそれを受けるよう
 勧めました。ところがこの瞬間から飲酒がとまらなくなり、披露宴のあいだも飲み続け、
 さらにその後も飲酒がとまらず、一週後に静脈瘤破裂で亡くなられました。」

ことアルコール依存症者が節酒などできる筈がないというのが、
童子の長年の断酒闘争の体験から最後に学び取った、たった一つの教訓です。
シャブ中患者が少しの麻薬なら大丈夫だと言ってるのと、さして変わらないことです。

もっとも、麻薬で依存にならない人間は極めて稀少な例があるのかも知れませんが、
アルコールに関しては、童子の父のように、大酒飲みだが依存症にはならない輩も
時折いらっしゃるので線引きが難しい感はしております。
しかし、どちらにしても、依存症者には節酒・節薬はありえないことです。

ようやく、当初の断酒目標である1年半の到達まで、かなりの自信が出てきました。
一昔は、飲めないくらいなら死んだ方がましだと嘯いていたものでしたが、
このぶんなら、一生飲まなくてもへっちゃらだい、という悟りまでもう少しかな、
などと、聖人君子に変貌を遂げる日も真近なこの頃の童子でした。(⌒∇⌒)


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2013年10月23日

昨日、出張中のホテルで読書しながら、早々に眠りに堕ちて行きました。
おそらく、9時過ぎである。
仕事の疲れからか、7時くらいから睡魔に襲われて、うとうととしており、
なんとかテレビと駄菓子と読書で誤魔化していたが、やはり早く寝入ってしまった。
不思議と、酒を止めてから異常に早く眠たくなる日々が多いのである。

尿意と、見ていた夢が覚めたのとが同時で目が覚めた。何と丁度夜中の二時。

不思議な夢であった。
内容が、テレビドラマの『世にも不思議な物語』にも出てきそうなストーリーである。
夢の中で、また夢のような体験をして、その体験の謎解きを行おうとしているのだ。

夢の中の場面は、関西地方と上海がオーバーラップしていたようだが、実際のところは曖昧である。
比叡山の頂上から、大阪の枚方あたりまで、巨大なモノレールが四方に張り巡らされていた。
最後は、上海まで延々と続いていたような気がする。
モノレールで移動しながらの、各地のシーンがセピア色で展開されていた。

夢の中の夢で、ある女性に会っていた、大学浪人時代後半に半年足らず付き合って、
大学進学と同時に疎遠となった恋人である。高校時代から、童子が思いを寄せていた高校の同級生だ。
利発で清楚な人でした。(^_^) お互いに生活場所と生きる世界の違いにより、やむなく別れたが、
(と童子は思っていたが、ホントは。。。(´・ω・`))童子はショックで半年くらい立ち直れなかった。

夢の中で、童子は酔っ払っていたのか、ある期間、神隠しのように行方不明となっていて
記憶がない状態があった。
夢の中で覚醒したら、彼女のパスポートや銀行の通帳を隠し持っているのを母に見つかり、
一体どうしたのかと追及され、摩訶不思議な出来事の謎解きを、関係者が行おうとしていた。
パスポートや通帳は、意識がない状態で、童子が勝手に開設していたようだった。
(夢の中だから、なんとでもなる。(*´ェ`*) )
関係者は今は居ない母と父と、前の会社の温厚な社長と田舎の妹もいたようだ。

フロイトの夢判断ではないが、童子がアルコールに毒されてきた、
これまでの人生での鬱曲した部分の根源が、なにかしら垣間見れたような気が直観的にしたが、
抽象的な印象だけの朧げな感覚である。
この歳にもなっても、まだ青春時代の初めての恋愛に固執している深奥の部分があるのかなあ。
何十年ぶりかに見た過去の恋人の夢であった。

そういえば、若かりし頃に流行っていた「トワエモア」が、昨日のNHK歌謡コンサートに出ていて、
お二人ともそれ相応の年齢になられていたが、微かだが当時の面影も残っており、
懐かしさと同時に月日の流れの無慈悲さを感じたことが、夢を触発したのかなあ。

童子はというと、未だに精神的には二十歳代から、
ほとんど年を取っていないように自分では感じているが、
それは、ず~っと脳みそをアルコールの保存液に浸していたせいで、
大人としての成長が止まっていただけのせいかも知れないなあと、ふと思った。φ(.. )

良いことなのか、悪いことなのか。単なる馬鹿かアホなのか。。。
まっ、どっちでもいいや。気が若い方が老けないでしょ。(*゚▽゚*)
と思うことにしよう。
とりとめのない夢物語でした。
今から二度寝して、また夢の世界に戻ります。


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2013年10月19日

先の記事に記しましたが、32歳で小さな一戸建てを京都太秦に買いました。
新築でしたが、周りの環境が余り良くなかったのか、建主が住まずに手放したらしく、
1年位居住者なしの状態だったため、割と安く入手できました。
当時の妻と共稼ぎだったため、なんとか妻の稼ぎで頭金は都合がついたのです。

20坪足らずの敷地にギリギリに建てられた童子の自宅の両隣には、
築50年は超えそうな、大型台風でも来たら倒壊寸前の家屋が、
20cmの隙間もないような状態で隣接しています。

玄関前の道路も狭く舗装もされていない、あまり良い環境ではなかったのですが、
それでも一戸建ては一戸建ての良さを味わっていました。

新居に住んで数日目の事、前夜の深酒が醒めないまま出勤しようと家を出ましたが、
嵐電で西院で降りて、阪急電車に乗り換える所で、気分が重くなり、
「今日は、大した仕事もないしな~。」という感覚が芽生えるや否や、
体は自動販売機に向かっておりました。

一杯呷れば気分は爽快で、来た道を自宅までゆっくりと時間を稼いで戻ります。
自宅の玄関越しに女房が出勤したことを確認して、
買い占めた酒を抱えて、こっそりと家の中に入ります。 ( ̄b ̄)

一人で酒盛りが始まり、テレビを見ながら、いつの間にか
泥酔のあげく寝込んでしまいました。

こういった日々が、アルコール依存症者は酒を止めない限りは、
ず~~っと続くのですね。


「なにをしてるんや!」という声で目が覚めました。
仕事から戻った女房が鬼のような顔をして立っていました。(゚皿゚メ)
起き上がってみると、やたらと、何か辺りが、がやがやと騒がしいのです。
窓を見れば、暴風雨でもあったように、大きな水滴だらけです。

二階の寝室の窓を開けると、その情景に仰天してしまいました。
なんと、狭い道路を挟んだ対面の家が無くなっているではありませんか。(((( ;゚д゚)))
道路脇には消防車が停車しており、消防署や警察の関係者が多数。
それを遠くから取り囲むように近隣の住民が集まっていました。

ほとんど全焼に近い状態でした。
後で聞きましたが、高齢のおじいさんが焼死で発見されました。
対面の家の左右と後方は電車軌道と空き地だったので類焼はなかったのですが、
狭い道路を隔てた前面の童子の自宅と同じ並びの家々には、火の粉が降り注ぎ、
住民は皆、消防署から退避させられたそうです。

童子だけが、玄関の鍵を掛けて、二回の寝室でグーグーと酒瓶を抱えて、
ぐっすりと眠り呆けていたのでした。

妻は、近隣の火事の情報が仕事場に入り早退し飛んで帰ってきたのです。
まさか仕事に行った筈の亭主が火の粉の降り注ぐ家で泥酔して寝ていようとは、
夢にも思わず、あっけにとられると同時に怒りが湧き出してきたのでした。

亡くなったお爺さんは、足腰が不自由だったそうです。お気の毒なことです。
下手をすれば、危うく、ロースト童子も出来上がっているところでしたが、
アル中の泥酔焼死では、誰も、お気の毒になんて言ってくれる
殊勝な人も居ないだろうなあ~(≡ω≡.)
アーメン!


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2013年10月11日

前回の記事に、
「断酒を継続されていて、飲まない心境や やめて良かったお話なんかも教えて下さい」
というコメントがありましたた。

童子のブログが他の方々のブログと多少異なるのは、
現在の生活の日記ではなく、大半が過去の失敗談を棚卸する事に注力している所かな。
そもそもが、断酒会やAAに行きたくないもんで、一人自助会ミーティングをブログ上で開催して、
アルコール依存症の認識を風化させないようにする事が目的だからです。

今回はリクエストどおり、現在の心境について、
良かった事、悪かった事について、記述して見ましょう。

断酒して今日で225日目を迎えました。
人生飲み始めて数十年後に初めて踏破した頂(頂は無限に続くのですが)に立ち、
言い尽くせぬ感慨深さ、新鮮さ、気持のよさを喫しています。
なによりも、終日二日酔いの朦朧とした気分の悪さは完璧に払拭されています。

二日酔いや過度の朝酒で、言い訳を作り仕事を休む後ろめたさが全くなくなりました。
つまり、人生の後ろめたさがなく、後ろめたさを酒で誤魔化す輪廻から逃れられている状態は、
すこぶる精神的に健康になっているように感じられます。


それで、良かった事と言えば、

・自然を愛でる心が芽生えてきたこと。(´∀`*)ホントカナ
 飲酒時の感性では捉えられなかった自然の美しさが、
 ハッと心の襞に染み込んでくるような発見をすることが多くなりました。

・お金が貯まること。
 童子は自宅では一人安酒を喰らってましたが、それでも人恋しいのか、
 バーやスナックなどに繰り出しては大枚を落して来ました。 
 酒代には金銭感覚が皆無な癖に、それ以外のものには酷くケチだったものです。
 (と言うよりは、酒代が100%を占め、その他は0%と言った方が正解かな。)
 最近、多少は人に喜ばれる使い方ができるようになって来ました。(⌒-⌒)

・活字をじっくりと読む忍耐力が生まれてきました。
 同時に記述をする気力も沸いてきました。

・人を思いやる気持ちが芽生えてきました。自己中心的な性格が弱まりました。
 攻撃的な暴言やメールなども明らかに姿を潜めました。
 仕事や私生活の人間関係も穏やかでスムースになってきたようです。

・健康で善良に生きていけば、残る人生の可能性も自信がある訳ではないけれど、
 可能性の薄ら明りは感じられ、決して諦めまいとする気持ちが出てきました。


反面、悪くなった事はというと、

・カラオケスナックや飲み屋に通えなくなり、
 自慢の歌唱力(*゚∀゚)が見る影もなく低下したであろうこと。(;´Д`)
 あ~ マイクを握りてぇ!(^∀^)

・通勤電車で、酔っ払いのアルコール臭が、やけに鼻につくようになった事。(゚皿゚メ)
 自分が飲んでいた時は、ほとんど気付きませんでした。
 本当に、気持ちの悪い下衆な臭いを撒き散らしていたと思うと恥ずかしくなります。

・一番悪くなった事は、言うまでもなく酒が飲めないことです。 
 友人・知人と飲み交わす酒で、会話の饒舌さや軽妙さを楽しむこと、
 味わうことは、二度とできなくなりました。 

 友人や仕事仲間と語らい、心の繋がりを深めるのに酒が役立ってきたことはたしかです。
 ただ、長年、酒を介してしか、そういう付き合い方をする術を知らなかった訳で、
 酒が飲めない人同士の友好が、酒がなければ、飲酒者と同等レベルまで辿り着かない
 ということもないでしょう。

 けれど、長年の習慣は悲しいかな。
 人生の潤滑油を無くしてしまったような一抹の寂しさはあります。

しかし、アルコール依存症になった宿命であると受け止めて、頭を切り替えるしかありませんね。


宇宙の創生者(神という言葉は童子は嫌いなのです)が人類に与え恵まれた、
嬉しい時も悲しい時も潤滑油となる百薬の長も、
童子のような一部の人には副作用を及ぼす欠陥商品だったんですね。(´・ω・`)

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ctxt0475ctxt0475 at 22:13│コメント(2)トラックバック(0)

2013年10月05日

今までの記事で酔っ払い事故の何件かは御紹介しているが、
酩酊ではないが二日酔いの朦朧とした意識下でのミスが原因で死にかけた事がある。
前回の記事「青春時代の飲酒6」の時期である。たぶん、30歳過ぎくらいの時。

ある土曜日朝の出来事です。

当然の事ながら、金曜日は仕事が終わるや否や、
同僚達と梅田界隈に繰り出しガンガンに飲んでいました。
(阪急東通り商店街の猥雑な雰囲気は、懐かしいですね。今はどうなのかな?)

次の朝、二日酔いのフラフラの状態であったが、担当顧客のビルに出勤する。
当時の童子が入社した会社は、とある希少なマシンを扱っていた。
童子が担当する顧客は、このマシンを地下の頑強な隔離された区画に設置していた。
マシンのメンテナンスを行うのは、土日祝の休みにしかできない。
通常は複数の人員で行うのであるが、その日はメンテ内容が簡単なので童子一人での勤務となっていた。

顧客は出勤していない。童子がマシン室の鍵は顧客から金曜日に預かっている。
そのビルは守衛所を通過せずとも、地下に喫茶店があるので、ビル脇の階段から降りて、
喫茶店の横を奥に進めばマシン室に辿り着ける。
ただ、大阪北浜のオフィス街なので土曜日は通行人も疎らで喫茶店はお休みである。

一旦、マシン室に入り作業を始める。
頭は朦朧としていたが、遣り慣れた作業なので勝手に手が動く。2時間程度で作業は終了する。
一段落すると、二日酔いの脱水症状で水分を補給し過ぎたのか、急に尿意を催して来ました。
喫茶店脇のトイレに向かおうと、マシン室の内ドアを開き、靴脱ぎ場に出ました。

機密上の問題とマシンの稼動環境を考慮して、この顧客のマシン室は、
入口が二重ドアの構造になっており、外ドアは鍵、内ドアは磁気カードで開く。
内ドアと外ドアの間には、1.2-1.3m四方の靴脱ぎ場があるのだ。

靴脱ぎ場に出て、外ドアを開けようとした。鍵が掛かって開かない。
「あっ!鍵をマシンの上に置き忘れた。」このドアは特殊で中からも鍵が要るのだ。
取りに戻ろうと、自動ロックで閉まった内ドア用の磁気カードを胸ポケットから取り出そうとした。
「無い!(((( ;゚д゚))) ・・・あっ!こいつも置き忘れた。」

「ありゃー! Σ(=゚ω゚=;) って事は、閉じ込められたって事かぁー」
と、ようやく二日酔いの頭にも重大な事態が把握できた。
内扉外扉とも分厚い鋼鉄で作られており、靴脱ぎ場は気密度の極めて高い密室となっている。
インタホンがあるが、これはマシン室内との通話であり今日は童子しかいないから意味をなさない。
頑強な外ドアを叩いて見たが、店(それも1軒)の閉まった北浜オフィス街の地下など誰も土日にいる筈もない。

「よわったなあ。(´;ω;`)」
その場に胡坐をかいて座り込み、朦朧とした脳みそに思考を巡らす。
「守衛が地下まで巡回に来るはずはないな。
となると、月曜日の朝、顧客が出勤してくるまで、この場に居続けるのか。・・・」
尿意が募ってくる。そのうち、便意も来るだろう。

それよりも、この空間の狭さと、密閉性では、まずは空気の量が問題だ。
酸素不足で確実に倒れてしまう。せいぜい4-5㎥の空気しかない。
(人間は、1時間に1㎥の空気が必要らしい。ただし、排気するCO2は計算に入れず。)
糞尿を垂れ流して窒息死したみっともない姿で、月曜日の朝に発見されるのか。。。

当然、この時代、携帯電話などありません。外部と連絡する術は無いのです。
1時間くらい座り込んで考えていたが、名案など出てくる筈もない。
尿意はさらに募ってくる。あーあーと唸り、天井を見上げた。
ふと、丸い小さい皿状の物体が目に止まる。
火災報知器か?煙感知器か?たぶんどちらかだ。

童子は、高校卒業以降ずっと喫煙を続けている。ポケットを弄れば、タバコとライターが。
「あったー!よし!一か八かだ!」
タバコで空気は一気に消費し、煙で呼吸も苦しくなるだろう。
しかし、待っていては間違いなく窒息死するだろう。それに尿意も限界に来た。

立ち上がって、タバコを咥えた。
靴箱の最上部を踏み台にして、腕は壁を支えにして天井に近づく。
ライターでタバコに火を点し、煙を感知器目掛けて吐き出す。
鳴らない!駄目だ。今度は、靴箱の上にありたけのスリッパや何やらを積み重ねて、
できうる限り感知器に接近した。再び、ライターでタバコに着火し、
思い切り煙を吐き出す。1回・2回・3回。ライターの火もできるだけ近ずけた。

ジリジリジリジリ!
凄まじい音響で報知機のベルが館内に響き渡った。
数分後、守衛がドアを開けてくれた。
失禁寸前の童子は、守衛に事情を説明する余裕もなく、
トイレ目指して一目散に駆け出した。

こうして童子は一命を取り留めたのでした。(*´∇`*)
めでたし、めでたし。

ではあるが、この時の体験と、幼少期に道路下の細い土管に這いずり込んで遊んでて
抜け出られなくなった記憶が重なり合って、二つの光景を交互に思い出すたびに、
今でも”閉所に閉じ込められた恐怖感”が脳裏を過ぎり、身震いが走るのである。
おそらくは、素面でアポロ13号でも乗っていたら(乗るわけないか。。。)
須らく閉所恐怖症で発狂していたであろう。間違いない。(T_T)

ともかく、飲酒癖で危機を招いたものの、喫煙癖が幸いして命拾いしたのである。
あの時、ライターを持っていなかったら。。。。。(・∀・;
それ以降、必ず煙草とライターは持ち歩いている。
何かの時にサバイバルできるやも知れぬ、と信じつつ。
(単なる禁煙できない言い訳けかな~(⌒∇⌒))


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