2013年09月

2013年09月27日

昨日で、3月より断酒スタートして、丁度210日。
7ヶ月を経過しようとしている。思えば早いものである。
コツコツとブログに数々の失敗の回想を刻み続けて、
アル症である事を忘却させずに、覚醒させ続けてきた効果であろう。

相変わらず出張が多く、今週も昨夜帰宅したところである。
出張先では、コンビニ弁当は切なくて、もっぱら食品スーパーで、
栄養バランスを考えて食材を選択している。
外食は趣向が偏りぎみになり、バランスも悪くコスト高である。
また、酒を置いてある場所には近づかないに越した事は無い。

街のネオンなどが目に入れば、昔の飲んだくれてカラオケなど歌ってた雰囲気が
無性に懐かしく思われて、あ~あ~、と郷愁を誘うけれど、
フーッ!と脳裏から吹き飛ばす術を今は会得したようだ。

酒のない生活が尋常となり、成人して以来ひたすら飲み続けた生活が
嘘のように一変して、聖人君子か仙人か(´∀`*)というような境地に入ったのか、
などと大袈裟でないくらいの驚きもあるのだ。

これが15年前に出来ていたらなあ。
などとは思はない事にしている。
そういう人生だったのだ。そういう運命だったのだ。
と解釈して、これから先に希望を託す。そう考える事にしている。

ともあれ、アルコールに汚染されない脳の新鮮さは心地良いものである。
健全な精神は決して酒で疲れ切った体には宿らないと、
今頃になって、はっきりと自覚できた。
ともかく、違う人生が開けてくるものだと信じて毎日精進している。

と、えらく生真面目な優等生になった童子でした。(⌒∇⌒)

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ctxt0475ctxt0475 at 05:52│コメント(6)トラックバック(0)

2013年09月21日

久し振りに、青春期の飲酒ていたらくぶりの続編です。


辛うじて学校を卒業する事が出来て、晴れて、とある大企業に入社しました。
入社早々、3ヶ月あまりの研修期間があり、暫くは流石に緊張していたのか、
酒量もそれほどのものではありませんでした。
田舎者の童子にとって、初めての東京生活でもあったからです。

しかし、会社に慣れるにつれ、やはり徐々に飲酒量は増え、入社3ヶ月目に最初の事件は起こります。

研修期間の終わりの頃です。
先輩社員と面談を兼ねて食事をする場面がありました。
配属予定の課の課長と係長と、童子ともうひとり新人1名の4名です。

会社近くの料理屋の座敷で、テーブルを囲んでの飲食でした。
最初は大人しく、研修期間の感想や今後の抱負などを、新入社員らしく実直に話していました。
ただ、途中から、ぷっつりと記憶がないのです。全く、皆無なのです。

次の朝、見知らぬ部屋で目を覚ましました。
酒が残りフラフラで、頭がやたらガンガンとしていました。
昨夜面談していたもう一人の新人の寮の部屋でした。

訊けば、些細な事で議論の挙句、係長と童子が喧嘩となり、
酔っぱらった童子が係長を殴り倒してしまったそうな。ガーン(((( ;゚д゚)))
ありゃ~やってしまったか。('д` ;)


大学の後期から、飲みだすと酒が止まらず、暴走状態に陥ることが間々あり、
時折ブラックアウトを起こして暴言を吐いていることが、始まっていたのです。

とにかく、酒をのむと普段腹に貯めていた鬱憤が、
それ以上に膨張して炸裂するというパターンが多かったのです。
その時の、相手の対応次第で、そして酩酊度次第で、童子の拳が飛び出していたのでした。
まさに酒呑童子の仕業です。(゚皿゚メ)

係長への暴行の件は、翌日人事部から呼び出しを喰らい、
係長にもお詫びに行き、なんとか納まりましたが、
そんなもんで済むような童子ではありませんでした。

その後も、寮内で飲んでいて、普段からムカついていた小ざかしい同僚を殴り倒して、
おまけに、同僚の部屋の窓ガラスも勢いで叩き割ってしまったこともあります。ヽ(#`Д´)ノ

なんとか研修が終わり、諸々の事件のせいかどうかは解りませんが、
東京には留まらずに、大阪の支社に配属されることになりました。

しかし、配属先の寮に移ったその晩、寮生の歓迎会で飲みすぎて、
元警察官出身の寮の管理人と諍いを起こしてしまい、その日に退寮を言い渡されるのでした。(T_T)

当然、酒癖については、会社でレッテルを貼られてしまいます。

それでも、なんとか配属された大阪で仕事を始めることになります。

(続く)

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ctxt0475ctxt0475 at 16:14│コメント(6)トラックバック(0)

2013年09月16日

一昨日、3月から通院しているメンタルクリニックに久しぶりに行く。
本来4週おきに来て欲しそうに医師は言うのであるが、
こちとてスケジュールがあるもんで、今回は2ヶ月振りとなった。

9:30の予約で、着いたのは9:15。
もう当然開いているものだと思ってたら、入り口のドアの前に一人のおばさんが立って待っている。
おばさんは、見るからに常人ではない雰囲気が立ち昇っていて、なかなか近寄りがたい。
「まだ開いてないのかなあ?前回は9:00から開いていたのに。」と思うが。
遠目では窓ガラスがグレーっぽくて中が見えない。なんとなく灯りが消えているように見える。

この建物は、歯科や耳鼻科などの”コンプレックスシアター”なので、人通りが多い。
メンタルクリニック(といってもアルコール専門)の前で待つには抵抗があり、10mばかり離れて様子を伺う。
しばらくすると、通院患者らしき人が続々と集まるが、やはり、それぞれ遠巻きに立って待っている。
皆さん、アルコール病院の玄関前に並ぶのは抵抗があるような。それとも、おばさんのせいか。
でも皆さん、大概の方は、童子を除いては、一目でアル症とわかる風貌ですぞ。(ほんとかな。。。('д` ;) )

玄関前のおばさんは、精神障害が多少ありそうな身振りで、1分おきに扉のボタン辺りを押し続けている。
いよいよ9:30になった。そうして9:35をも過ぎてしまった。おかしいぞ!
いくらなんでも、医師2名、受付やアシスタントなど4名、総勢6名程度の
全員が遅刻するってことはないだろう。

何か事件でも起こったのかな?ひょっとして、昨夜クリニックのメンバー全員で酒盛りなどして、
全員なにかの中毒で集団入院になっているとか。
あるいは、今朝、1台の車で全員乗り合い出勤中に、高速道路で重大事故に遭遇したとか。
童子の妄想癖はどんどん膨らんで来て、いよいよ、電話してみようかと思い始めた。
どこに電話する?病院は人が居ないし、110番かあ・・・

そのとき、ぱっと入り口が開き、内から受付の人が姿を現した。「えっ!」
ドアを遠巻きで待っている多くの患者にびっくりした様子である。
一体みんな何をしているのか?と訝しげな表情だ。
結局、先頭のおばさんが、自動ドアのボタンが解らなかっただけ。のようなのである。
そうとうイカレてんな、このおばさん。

入って見れば、既におばさんより早く来た患者が診察を受けていた。
あーあー。無駄な時間を費やしてしまった。
と一瞬不愉快になるが、断酒半年過ぎた童子は、以前のようにはイライラしない。
紳士のように、にこやかに。( ̄ー ̄)ニヤリッ
間も無く担当の先生に呼ばれる。

「どうですか?」
「まったく、問題ありません。」
「寝る薬は飲んでますか?」
「だいたい飲んでます。」
「次回は、何日にしますか?」
「○日にしてください。」
「それでは、薬は42日分出しておきましょう。お大事に。」
「ありがとうございました。」

ものの1分である。毎回同じやりとりなので、お互いに以心伝心するのか、口数もだんだん少なくなる。
まっ、問題がないのだから、とやかく講釈を垂らされるよりは気が楽であるが。
ノックビンは溜め込んで、冷蔵庫に山とある。
(最近のノックビンは要冷蔵と薬袋に判子が押してある。昔はそうではなかったが。。。)
眠剤も大分溜まってきた。

もう2ヶ月以上、抗酒剤は飲んでいない。保険としての役割も無くなって来た。
宴会に臨むときも、最初は飲んだが、もうノンアルがあれば必要ない。
眠剤は、出張で寝つきが悪い時に飲む程度である。

以前なら、勝手に、もう病院なんか行く必要ないやと、とっくに止めてると思う。
1分の診察で診察代1500円、眠剤だけの薬代500円(ジェネリックに替えてもらった。)
大方眠剤を貯蓄するために行ってるようなものであるが、目標の1年半は通院を続けようと思っている。
診察自体には意味がないが、通院してアル症を再認識するという事に意味がある、と思っている。

医療機関に掛かることを躊躇している方は、
どんなヤブでも(失礼!(; ̄Д ̄))いいから、まずは通院する覚悟をすることからお奨めする。

今回は自信も少し付いてきたのか、やや偉そうな童子でした。

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ctxt0475ctxt0475 at 07:26│コメント(0)トラックバック(0)

2013年09月12日

前記事では、名刺交換の1シーンを思い出して書いたが、
手が震えることによる失態や恥ずかしい思い出は山ほどある。

手の震えは、アルコール依存症の度合が酷くなるにつれ、
歳を取るにつれ、年々激しくなっていたようである。
数日、アルコール度数の高い深酒を続ければ、
朝酒を飲まない限り、昼前になればおおよそ振戦は現れてくる。

ある日、警察署から電話が入った。
京都駅近辺で飲んだくれて落した財布が出てきたのだ。
諦めていた遺失物であったので、仕事の帰りに喜び勇み、南警察署に出向く。

ラッキーなことに僅かばかりの現金・カード類もそのままである。
警察官から、受領書に住所・氏名・電話番号の記入を求められる。
ペンを貸してもらい、住所を書こうとした時に、はっと、警察官が覗き込んでいる視線を感じた。

その瞬間、右手が大きく震えだしたのである。(; ̄Д ̄)
字が飛んで、幼児が書きなぐったような筆跡となる。
意識すればするほど震えは酷くなる。

警察官が驚いたように見つめていた。
冷汗がワッと噴き出てくる。('A`|||)
よもや手が震えることで逮捕される事はあるまいが、
アルコール症が露見したような後ろめたさが、さらに緊張を高める。

やむなく、左手で右手首を強く握りしめ、
受領書の紙が破れるほどの筆圧で、汗を垂らしながら格闘する。
京都の住所は、やたらと長いものが、ちょいちょいあるのだ。
おまけに、童子の姓名ときたら、字画数が嫌になるほど多いのである。
苗字と名前を書きながら、なんでこんな難しい名前にしてくれたんだと、
親を恨む気持ちさえも湧き出てきた。(`・д・´)

「すみません。ちょっと、手の具合が悪いもので。。。」と、
訝しげに見ていた警察官に、幼稚園児でもまだましと思われる字面の紙を差し出して、
逃げるように警察署を出て行った。
すかさず、コンビニに駆け込んだのは言うまでもない。

それ以降、新たにカードやパスポートなどを作成する際には、
裏面のサインは、漢字ではなく、英語の筆記体で書くことにしている。
多少手が震えようが、ほぼ一筆書きの要領で、もっともらしく書けるのだ。
それに、漢字で書くよりは、お洒落で格好いいからね。
これが手の震えから学んだ童子の生活の知恵である。(ドアホ!(T_T))


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ctxt0475ctxt0475 at 12:08│コメント(0)トラックバック(0)

2013年09月05日

昨日、「手が震えているよ。」と同僚に言われて、ええっ?と驚いてしまいました。
うんな~、馬鹿な。と、わが手の平を広げて見れば、確かに中指が微かに震えているではないか。
この半年も断酒してきたのに、今頃になって離脱症状でもあるまいに。
両手を差し出してよく観察すると、不思議と震えているのは右手だけ。
以前の記事で書いた、自転車転倒事故で怪我をした方の腕である。

事故の後遺症で、神経が完全回復していないための残障害なのであろうか。
それとも、飲み過ぎの後遺症が未だに完治していないのであろうか?
今度、通院した際にでも先生に聞いてみようかな。精神科ではわからないだろうかな。
やっぱり、神経系統の医者かなあ。

まあ、今のところ生活には支障はないので、大丈夫かなあ。
でも、やはり少し不安気な童子であります。(´・ω・`)


ところで、手の震えといえば、飲酒時代には本当に酷かったものです。
年から年中飲んでいたが、数日きつい酒を飲んだ後は、
半日も酒が切れれば、手がぶるぶると震え出したものである。
意識すればする程、振戦が強まってくるのだ。

ある日の夕刻、会社で新規取引先と面談するスケジュールが入っていた。
数日深酒が続いていたので、これは名刺交換で手が震えるぞと予感した。
会議室のドアを開ければ、取引先は2名。一名は、よいお歳のおじさん。
もう一名は、まずい事に見目麗しき妙齢の女性。(緊張するかも)

上司と思われるおじさんには、手が震え出す前にさっと名刺を渡す。フー、成功。v( ̄∇ ̄)v
もう一人だ。失敗しないぞと、うっと気合を入れて名刺を差し出したが、
女性が差し出す時に、間が入った。その瞬間、不覚にも緊張感が走ってしまった。
案の定、途端にぶるぶると手が震えだし、相手の名刺を投げるように落としてしまった。(ノ◇≦。) !!

落した名刺を震える手でなんとか拾い上げたが、いかにもバツが悪い。
どうしたのかなあと言いたげに、不思議そうに首を傾げて、手をバタバタ大袈裟に振って見せたが、
アル症であることが多分見破られたかなあ、と内心赤面してしまった。
打ち合わせも、これ以上手が震えないことだけに気が散って、心もそぞろな状態で終わり、
取引先を送り出した後、自己嫌悪と恥ずかしさで気分が滅入ってしまった。

あ~あ~と、打ちひしがれた気分で、早々に退社し、
すかさず、気分直しに会社近くの裏通りの自動販売機まで走った。

ちくしょう。(なにが、ちくしょうなのか、理由も追及することもなく)
自動販売機に百円玉を入れようとするが、またまた手が震えて、
コインがうまく自販機のスリットに入れられず、コインをバラバラと路面に落とす。
落したコインを拾おうともせず、ブルブル震える手で次々とコインをスロットマシンみたいに入れ足す。

ようやく出てきた缶チューハイを掴むが、手が震えてまともに口まで持っていけない。
ぶるぶる持つ手から、酒がこぼれる。
やむなく、手は胸の位置のまま、口の方から缶を咥えるように、犬のような姿でやっと酒を吸い上げる。
瞬間、震えがスッと収まり、一気に空を仰ぎ流し込む。
たらたらと、胸元に酒が零れるのも全く厭う余裕もない。
ふ~。

落ちたコインを拾い集め、2本目を買う。
2本目を最後まで流し込んだ頃には、震えは完璧に止まっている。

ふと、視線を感じて脇を見れば、買い物籠をぶら下げたおばさんが立ち止まり、
半分怯えたような様子で、童子を不審そうに見ていた。
目が合うと、恐怖にも似た表情を浮かべ、逃げるように、おばさんは遠ざかって行った。

そういう事が人生数えられない程ありました。
そして、そういう事が、それほどは恰好が悪いとも思わなかった、
多少の羞恥を感じても、いつも酒で誤魔化していた自分を思い出しました。

けれども今、ようやく半年断酒できた今、つくづくと思い始めています。
「やっぱり、アル中はとてつもなく格好悪いなあ!」
と、しみじみと呟く童子でした。(*´ェ`*)

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