2013年06月
2013年06月03日
学生時代から飲み始めて、周りもやはり酒飲みが多かった。
自分が酔っ払って、相手も酔っていないと、ノリが悪いのだ。
友人もろとも大酒を喰らって、町に繰り出し、最後は朝まで飲む。
そういうものが友人関係と思っていた。
酒を飲まないやつは、面白みに欠けていて、腹を割って話せない。
信用ならん奴だ。ダメな奴だ。という烙印を勝手に押していたのである。
つまり、酒を飲まない奴とは、友人関係が築けなかったのだ。
したがって、友人たる者は全員大酒飲みだった。Σ(=゚ω゚=;)
まさに、類は友を呼ぶである。
その中でも、一番の親友だったのは、酒呑童子にも輪をかけたような大酒呑み。
ある仕事のプロジェクトの合宿で、たまたまホテルの相部屋となった。
2人とも田舎が近い県の出身で、酒が好きで話が弾み、一晩中飲み明かした。
(勿論、翌日は2人とも仕事にならなかったが。)
それから、17年間に渡り、何かにつけて飲みに行ったものだ。
サプライヤーの技術者だったが、途中で営業担当責任者に転身した。
奴の職権を利用し、接待費に物を言わせて、2人で京都中を飲みまくった。
特にバブルが弾けるまでは、飛ぶ鳥を落とすような(?)凄まじい勢いであった。
大体、夕刻近くに童子の会社に姿を見せる。
10分程度、仕事をする振りをして、定刻になれば2人して夜の街に繰り出す。
1次会で終わろう筈もない。出来上がったら、木屋町にタクシーを飛ばす。
終電の時間は分かっているが、お互いに時間を忘れた振りをして、結局朝まで飲んでしまう。
次の日が休みともなれば、一睡もせずに、どこぞでチビチビやりながら時間を潰し、
また、日の高いうちから最後の仕上げを行う。
当時はお互いに妻子のある身であったが、
そんな爛れた生活が、本当に楽しかった日々である。
しかし、そういう飲み方が、間違いなく現在の童子を形成してしまったのであろう。
その後、大酒飲みの数少ない友人逹も、童子のアルコールが原因での退職・転職で、
距離と時間が離れれば、次第に疎通もまばらとなる。
最後には、毎年の年賀状も消滅してしまう。
奴もその後、以前の会社を退職してしまったようで今は所在も解らなくなっている。
何処でどういう人生を過ごしているやら。
最後も、同じ類(アルコール依存症)になっているんかなあ。
でも、また、あの素晴らしい日々を。。。
などと、ふと懐かしく思い出してしまうのだ。(´・ω・`)
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2013年06月01日
先日、東京モノレールを早朝に利用する用件があった。
天王洲アイル駅。おそらく、始発から2番目くらいの時間。
時間が早く、りんかい線からの乗り換え客は数名程度。
ホームの先頭まで歩いて行こうとした時、
十数m前方の地べたに倒れている人影が視界に入った。
目を凝らして見れば、倒れているのではなく、
胡坐のまま前かがみに、頭を地面に着くまで垂れているような不自然な格好だ。
その不自然さに、不気味な様子を感じた。
もしや( ̄ロ ̄|||)、という気がした。
実は、十数年前の冬、韓国のソウルに仕事で行った際にも、
明洞のロッテデパートの屋上で、行き倒れを見かけたことがある。
(路上に寝ているだけのホームレスは、日本でも何処でも珍しくはないが)
早朝のソウルの市街を見渡してやろうと、屋上に同僚と昇った時、
建物の隅で倒れている男を見つけた。
近くに酒瓶が転がっているので、酔っ払いが寝てるんだろうと思い、
持ち前の好奇心から、どんな奴かなあと、面白半分に近づいた。
うつ伏せになった顔が半分見えた。土気色で尋常な人の顔色ではない。
体全体が弛緩したようで、生き物の気配が些かも感じ取れない。
瞬時に、死んでいると直感した。哎 呀(あいや~)!(((( ;゚д゚)))
数名いた他の客も、異常な状態には気づいているようだが、
誰も通報するような様子もない。ソウルの冬の朝は寒い。
こういう光景は、そう珍しくもないのかな。
韓国人の会社のスタッフが、どこやらに電話を入れて、
さあ行きましょう、と促され、警察が来る前にその場を去った。
悪いものを見てしまったなと、後悔の念が沸いて、
なにかしら後味の悪さを感じた事を記憶している。
その時のシーンが、脳裏に蘇った。もしかして、死んでるんでは。。。
ホームの地べたで座っている格好が、どう見ても不自然すぎる。
関わりたくない気持ちと、道義心(これは嘘(; ̄Д ̄)、実は好奇心のみ )
が半分半分に混じりあい、それ以上近づいて確認すべきか否か、
しばらく思案していた。
その時、駅員がホームの端から姿を現した。助かった~(誰が?(TДT) )
若い駅員がゆっくりと近寄り、男の手前で立ち止まり、
暫く怪訝そうに見ていたが、もう一歩進んで男を揺さぶった。
男は、座った格好からガクッと背面に崩れ落ちた。嗚呼!やっぱり!
と次の瞬間、なんと、ゾンビのようにフラ~と立ち上がった。
紺色のスーツにネクタイ姿の二十歳代の会社員風。
完璧に酔っ払っている様子だ。
呂律の回らない感じで、何か詫びて、よろめきながら立ち去って行った。
今回は、生きていて良かった、良かった。(何が?(TДT))
酒呑童子も、よく昔は、酔っ払って寝込んでしまい終点まで行ったなあ。
朝目覚めると、こういうケースは茶飯事でした。
可哀想に、あの若者も、酒呑童子と同じ道を歩んで行くのかな、
気の毒になあ、と思いつつも複雑な心境の、ある朝の出来事でした。(´・ω・`)
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