2013年05月
2013年05月10日
一昨日、新幹線一駅を乗り過ごして、到着が遅れたホテルへと向かう路上、
一人の男が、一人で何か騒いでいるのを見かけた。
あきらかに酔っ払った表情で、大声で誰彼となく罵っている。
歩行者は皆、通路を避けて足早に過ぎ去ってゆく。
童子は、眼が合って因縁をつけられるのを恐れ、(よくあるんです( ・Д・))
念のため反対方向の道路に渡り、こっそりと観察していたのだ。
電車を乗り過ごしたとは言え、早めに会社を出ていて当日の予定はなく、
あとはホテルで過ごすだけなので、時間はたっぷりある。
気づかれないように、しばらく男を観察していた。
昔から、野次馬根性なのである。
地震、雷、火事、おやじ(これは違った)、喧嘩、事故。。。。
なにせ、尋常と異なる事態に遭遇すると、
異様な好奇心に駆られ、ワクワクしてしまう性質である。
サイレンを鳴らす車両に出くわせば、必ずや自転車で追跡して行った輩である。
ただ、依存症も深まれば、酒だけに眼が行ってしまい、
世間の事柄に疎くなって、そういう好奇心も萎えていっていた。
その男を見て思い出した。自分もこうであったのかなあ。
以前の家族や知人から、しばしば聞いた話である。
泥酔すると、座ったまま、虚空を見つめて、
誰かと喧嘩を始めるらしかった。大声で延々と続けるらしい。
幻覚を見ていたのだろうか。自分には全く記憶がない。
その時は、たいして気にも留めていなかったが、やはりそうだったか、と今は納得する。
鬱局した心の底のおりものを吐露していたのだろうか。
それとも半分狂気に向かう延長線上に居たのか。
毎週休みに繰りかえされる一人喧嘩が数年経過した頃、
家族から別居して欲しい要請があった。耐え切れなかったらしい。
確かに、同居している事自体が家族には地獄だったんだろう。
前妻が精神科で欝の処方を受けていたのを知ったのは、離婚してからである。
依存症は家族をも巻き込んでしまうのである。
今思うに、アルコールで脳の中枢がイカレかけていたんだなあ。
あのまま行ってたら、さきほどの男と同じ道を歩んでいたんだなあ。
アルコールは、肉体のみならず、様々な精神疾患を引き起こす魔薬なんだ。
一歩手前で立ち止まって良かったなあ、と、しみじみと思いに耽っておりました。
現在、出張中なので、抵抗酒剤はしっかり飲んでます。油断大敵です。
経験則から行けば、HALTだけではなく、環境が変わった時も危ないのです。
今日も一日ですね。(⌒-⌒)
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2013年05月08日
記事の画像のあまりの酷さに衝撃を受けて、
時を忘れ、うっかり1駅乗り過ごしてしまった。( ̄▽ ̄;)!!ガーン
「【恐怖】アル中に陥った人の変わりようが怖すぎる件」
で検索してみてください。
(心臓の悪い人にはお薦めいたしません。)
自分も連続飲酒発作に陥り、妹夫婦に実家に連れ戻された時に、
姪がおじさん(酒呑童子)の顔を見て、その酷さにショックを受けたと、
後日、妹から聞いたことを今思い出した。
きっと、この記事に近い顔をしていたのだろうか。
確かに、連続飲酒に入ると、鏡を覗くこともなくなる。
およそ、歯もろくろく磨かなくなり、洗面所にも行かなくなる。
自分がどういう顔になっているやも、関心もなくなってくる。
風体すら、まったくおかまいなしになる。
いゃー、怖い。怖い。(((( ;゚д゚)))
アルコール依存症の皆さん。
二度と、こういう状態に戻らないよう、
もしくは、ならないように、
頑張りましょうね!
明日で、ようやく断酒70日となります。
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2013年05月07日
先日、自分が死んだ夢を見た記事を書いた。
縁起が悪いと思っていたが、コメントに寄せられた内容もあって、
色々と調べて見た。
かの有名なフロイトの研究などは、読んでる暇も能力ないため、
ネットで概ねのところを検索するに、そう悪い夢でもないらしい。
いくつかのサイトの文面を拝借し、要約すると。
・自分が死ぬ夢は吉です。運勢が弱くなっているどころか、実は逆で強い運気の中にいます。
・古い自分が死に、新しい自分が再生する暗示です。
悩み事から抜け出して、人生の新たなスタートを切ることを意味します。
過去を振り切って、新しい人生を歩むことが出来るしるしです。
・仕事運、事業運にも恵まれ、新しい仕事でいい結果が生まれます。
・財運にも恵まれ資産を増やします。
・恋も発展するでしょう。
・健康運も上昇します。
などなど、すべからく良い方向に向かう徴らしい。よかった!ラッキー!ヾ(=^▽^=)ノ
皆さんも、どんどん、死ぬ夢を見ましょう。
でも、夢を見ていて、本当に二度と起きられぬことのないように。( ̄▽ ̄;)!!
話は変わるが、この連休は、飲まずに過ごせた。
過去の、依存症の日々を送っていた時分の連休は、
必ずといっていいほど、飲み続けていたものだ。
長い連休になると、一体、何日なのか、何曜日なのか、朝も昼もわからなくなる。
連休最終日も朝から飲んでて、寝ては飲み、目が覚める。翌朝になったのかと思い、あー今日から会社か~。
念のため日付を確認すれば、実は夕刻で、日付けは変わっておらず、
仕事が明日からと解った時の嬉しさといったらなかった。
あー、まだ酒が飲める。という嬉しさ。(今思えば情けない。)
いつもこの調子で、5月、夏休み、正月の連休は終わっていた。
家族と出かけることもなくなっていた。
連休で終わればよいが、連休明けに段々出社困難となる。
土日でも終わらなくなる。
だいたい休むのは決まって月曜日か休み明けとなり、会社関係者も確率的に読めてくる。
今思えば、どうして断酒の思いのひとかけらもなかったのか、と不思議に思う。
否認とまではいかずとも、やはり、依存症の自覚が希薄だったように思う。
自らの意思で、病院や自助グループなどに行く気になるまでは、
否認していると同義語なのであろう。
とあれ、とにかく、この連休を飲まずに過ごせた。
一日一日続けるのみだ。
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2013年05月05日
妙な夢を見て、たった今、目覚めた。
あまり縁起のいい夢ではない。
なんと、酒呑童子様(自分)がお亡くなりになっているのだ。
なぜか、自分が田舎の墓の中にいるのが解った。
今まで嗅いだことのない独特の鄙びた匂いがする。
これが墓の匂いなのか。死という匂いなのか。
好きにはなれない匂いだが、死には似つかわしい香りだなと感じる。
納骨棺の内側から周囲の光景が見えており、外部を観察している自分がいるのだ。
親戚縁者が供養に訪れ、花や線香を手向けて拝んでは去ってゆく。
童子は納骨棺の中から、みんなに話しかけるのだが、誰も気づいてはくれない。
いよいよ死んでしまったのかなあ。
ふと、供養に供された菓子類が目に入る。
一瞬、ワンカップはないのかと捜したが、誰も置いてくれてはいない。
ちぇっ!気のきかんやっちゃなあ!(`□´)と不満を露にするが、
まだ死んでも酒に未練があるのかなあ、とぼんやりと思う。
そして、まだ墓の中にいるという事は、成仏仕切れていないのかなあ、
などと客観的に観察している別の自分がいた。
ふと短い夢から目が覚めて、まだ現世にいることがわかった。
ふー命拾いした。(; ̄Д ̄)
実は、昨夜遅く田舎の義弟(実妹の亭主)から電話があった。
普段ほとんど連絡してないから、また悪い知らせかとビクッとした。
「来週は、何時位に帰ってくるか。出迎えに行くから。」
あっ、忘れてた。父の七回忌であったのだ。
田舎には殆ど寄り付かず、毎年先祖代々の墓参りをするというような殊勝なこともしていない。
妹夫婦に墓の維持や、お寺様の手配など一切合切任せているのだ。
本来は姓を名乗るのは、酒呑童子一人しかいなくなっているので、
童子の仕事なのだが、サボっているのである。
「底を尽く(2)」の記事で書いたように、
最大の連続飲酒発作に陥ったときに、わざわざ田舎から京都まで、
童子の身柄を搬送に来てくれた恩もある。
義弟には頭が上がらないのだ。
ちなみに義弟は、生来一滴のアルコールも口にしない男である。立派なやつじゃ。
ますますもって頭があがらない。
とにかく久々の墓参りに、七回忌には里帰りして、
断酒している立派な童子の御姿(⌒-⌒)を亡き父母に披露し、
すこしは安心してもらおうかと思うのであった。
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2013年05月03日
三度の交通事故の経歴がある。いずれも飲酒運転である。
バイクで1回、乗用車で2回。
全て時効、というより、自損事故以外は当局のお裁きは既に享受しているので、垂れ込んでも無駄である。
ただし、一応ブログには書き留めて置こう。今回はバイクの事故である。
若かりし学生時代、深夜、野郎2人で白川通り近くのジャズ喫茶で飲んでいた。
深夜12時位から、ぶっ飛ばそうかという話になり、
八瀬から抜けて、大原まで2人乗りでミッドナイトツーリングである。
チャチなYAMAHAの125㏄だが、結構スピードは出た。
しかし、往きはよいよい帰りは怖いである。大原から折り返して、京都市内に戻る路。
そんな時間に対向車もいない。こんな道をこんな時間に通る酔狂な輩はそうはいなかった。
カーブの多い山道は街灯もなく真っ暗闇で物の怪すら出ても当たり前のような雰囲気である。
往きは気が張っていたが、帰り道は2人とも惰性となり、酔いと眠気が少し回ってきた。
突然、ヘッドライトが照らした前方に、急カーブを示す標識が浮かび上がった。
崖で急カーブであることを認識したが、気づくのがやや遅く、スピードも出過ぎていた。
1人だったら何とか躱せたかも知れないが、同乗者の重量で後部が振りきれないと思った。
もう曲がれない。ああー!、ぶつかる!(゚Д゚≡゚д゚)!
その瞬間、頭が真っ白になり意識が遠のいた。
どのくらい気絶していたか解らない。
傍らに同乗者が呻いていた。野郎も死んではいない。
崖に激突した衝撃で、2人とも前方上方急角度で放り出された状態だった。
幸い、衝突部分は土で、すぐ上は雑木林。それに目掛けて、たぶん5m位は飛んでいた。
肩が木製の「カーブ注意」標識の下部に引っ掛かり、
衝突の勢いで標識を根元から抜いて、標識ごと抱いたような格好で飛んでいた。
やたら鎖骨が痛んで骨折したかと思った。あちこち打ち付けて、血が滲んでいる。
同乗者も、大怪我にはなってないらしい。
2人で呻きながら立ち上がった。靴がない。どこかに飛んでいって、暗くて見えない。
雑木林の上から、ようやく路上に下りた。バイクは前輪が折れて大破。お釈迦である。
真っ暗闇の道路を月の明かりをたよりに歩いた。街灯などはない。
深夜の山谷は魑魅魍魎が跋扈していても不思議ではない気配である。
車が通れば助けを求めるつもりが、1台も通らない。
裸足で暫く歩けば、ガラス片やらを踏んで足裏は血だらけである。
それでもとぼとぼと二人で、2時間位かけて、ようやくタクシーが拾える市街地まで出た。
鎖骨が痛んだが、なんとか骨には異常なさそうだ。全身が打撲で痛んで
起きるのも辛いが、金もないので病院にもいかず、二三日寝てると回復した。
医者にかからなくとも、小銭さえあれば、近くに鎮痛剤の自販機は山とあった。
世の中には不思議なこともあるものだ。
このときは、私と同様打撲で済んだ友人だったが、
次の年に、他の仲間のバイクに相乗りしてて再度事故り、今度は足を骨折し入院した。
見舞いに行った酒呑童子が友人に事故の状況を訊いていて、
事故日がなんと昨年と同月同日だと気づいたとき、
スーと背筋に寒気を感じた。
こいつ、何かに憑かれてるな、と思った。
しかし、その後、友人は酒造会社に就職するも、アル中の道へは進まず、立派に出世した。
あの時、酒呑童子が代わりに憑き物をしょってしまったのかな。
なんまいだ。なんまいだ。(´・ω・`)
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